2009年2月1日紀州口熊野マラソン






隣の女性はもちろん知らない人です。


ゴールし、着替えてからゴール地点を撮影。
3時間49分台でゴールするランナーたち。


ゴール地点の撮影後、表彰式に行くと60歳以上の部の表彰式をやっていた。
いちばん右は、昨年オリンピック代表となりながら怪我で出場できなかった大崎悟史さん。


2009/02/01
6506
高尾 哲也
フル男子42〜59歳383人中39位
10K: 48:57実
Goal: 3:26:39実
時刻:13:26:39実

ここ数週間猛烈な忙しさ。
移動、本番、ホテルにチェックイン後は近くのカラオケ屋で次の曲を練習といったハードスケジュールが続き、ついに免疫力が下がって風邪を引いてしまったのが1週間前。
当然レース当日までには治ると思っていたのだが、相変わらずの忙しさで長引いてしまい、まだ症状が残っている。
昨日準備しながら、「本当に行くの?この状態でいい結果が出るわけないじゃない?止めておいたら?」と思いつつも結局出発。
自己ベストの洞爺湖マラソンでは4分30秒代後半が並んでいたのに対して、今回は4分40秒台前半。
この1km数秒の差、体がそこまでのスピードを出す気にならなかったあたり過労による疲労と風邪の影響があるかも知れない。
いい天気になったが、列車が止まるほどの強風が吹き荒れ、コースは高低差98m、さらに無数のアップダウン。
なるほど記録を狙う大会ではないなと思った。
風による影響は相当あり、きれいに4分40秒台が並んでいるところに突如5分20秒台というとてつもなく遅いタイムがあったりする。
これは上り坂で強烈な向かい風という状況の結果だ。
とはいえ、奥深い森、美しい川、梅林は白い花が満開。
なるほど主催者はこの梅の花を見せたかったのか。
空には何と燕!
さすが和歌山県。
諸条件により自己ベストには及ばなかったが、35kmでどうも負荷が足りないと思って加速したほど余裕があり、ついに最後まで前の人を抜き続け、最後はラストスパート、走り終えても筋肉痛なしという理想的な走りができ満足である。
実力的には3時間19分の自己ベストを出した時とそれほど変わらないと思う。

<走りながら気をつけたこと>
1.頑張るな。
2.前の人を抜こうと思うな。
3.抜かれても気にするな。
3.上り坂は遅くなっていい。
4.向かい風の時は遅くなっていい。
5.下り坂や追い風の時は速くなっていいが、着地の衝撃が少ないようにピッチ走法で。

<よく食べた!1>
朝食はホテルの和定食。
部屋に戻ってから、リンゴ半分、プロテイン入り豆乳、カーボショッツ3本、アミノバイタルプロ1袋。
会場に着いてからさらにカーボショッツ2本とアミノバイタルプロ1袋。
吐き気がするほどの過剰なカロリー摂取でまるでお腹が減らない。
フルマラソンでは常に3本のカーボショッツを携帯しているが、1本目を食べたのが何と24km、2本目が34km。
ついに3本目は食べなかった。
こんなことは初めてだ。

<よく食べた!2>
ゴール後、着替えて外でゴール地点や表彰式の写真を取り、バスに乗る。
紀伊田辺駅14時44分発の特急で新大阪へ。
車内で駅で買ったお弁当を食べる。
デザートに伊予柑。
新大阪駅から16時59分発の新幹線で広島へ。
車内で新大阪駅で買ったお弁当を食べる。
帰宅後はバナナとプロテイン入り豆乳ぐらいで済ませようと思っていたのだが、何と帰宅途中空腹感。
スーパーで買い物をし、帰宅後再び夕食。
デザートに伊予柑。
よく食べるなあ。

<水分補給>
この大会は給水ポイントが多かった。
全てのポイントでアミノバリューを飲んだ。
ゴール後も何杯か飲み、特急でCCレモン500mlとアクエリアス500mlで水分、ビタミン、糖分補給。
新幹線では水500mlを飲んだ。

<気温とウェア>
今回はアンダーウェアにブレスサーモを選択。
半袖シャツとパンツ。
外側は、上はナイキの防風撥水で内部にフリースのある冬用ウィンドブレーカー、下はCW−Xプロモデル。
帽子と手袋は防風撥水タイプを使用した。
これは雨は降らないという予報だったが、他のものよりも若干暖かかったので選択した。
結局最後まで手袋を脱がなかった。
実際には大量の水分が失われているが、汗をそれほどかいたという感じがない。
ブレスサーモは暑いのではないかと思ったが、全く丁度よかった。
それほど心配する必要はなさそうだ。

<練習>
フルマラソン後はいつも帰宅後練習している。
今日は遠かったため35分しか練習できなかったが、なかなか内容の充実した練習ができた。

<山>
どんなに条件が悪くても、体調が悪くても、3時間半は切れる。
終盤ペースダウンすることもなく、むしろ加速し、走り終えても筋肉痛はない。
私の実力が向上したのは、山を走るようになったからである。
今回最も長い距離の練習が15km。
坂道トレーニングさえしっかりしていれば、長距離練習は必要ない。

<シューズ>
アシックスのターサーRSアリビオを履くようになってから記録が向上した。
このシューズの軽量性とクッション性の高い次元での両立は本当にすばらしい。
ナイキのシューズはやや小指の部分が狭く感じる。
私にはアシックスのシューズが断然履きやすいしフィット感もいい。

<ハーフ>
終盤、このレベルでこんなに歩いている人がいるのはおかしいと思っていたら、ハーフの人が混じっていた。

<道路>
両側通行でランナーは端を走れとはひどい。
田舎の大会はこんなものか。

<髪>
マラソン前には髪を切った方がいい。
近くに銭湯があればいいが、もちろんないことの方が多い。
なければそのまま帰られなければならない。
帽子を被って汗をかいて3時間半、髪はくちゃくちゃのひどい状態。
これを何とかブラシでごまかして帰る。
短くしておいた方がややましになると思うが、今回はどうしても時間が取れなかった。

<風邪>
走り始めはまだ症状が少し残っていた。
体が温まってからはあまり気にならなくなった。
走り終えると症状が全くない。
帰りの特急列車では筋肉が発熱していて体調は極めて好調。
ところが安芸中野駅から自宅まで歩いている間にやや寒さを感じ、症状が戻ってきた。
風邪対策としては暖かくすることが大事だが、服を重ね着するよりもむしろ体自体が発熱している状態を作ることの方がより効果的だと思う。
軽い筋トレで症状が改善するのではないだろうか。

<方言>
ここの皆さんは関西系の方言がきつく最初戸惑うが、慣れるととても親切で親しみやすい方々である。

<心拍数>
普段練習で走る時は心拍数150台といえば割と追い込んだ練習なのだが、レースでは最初から最後まで心拍数は150台。
よくこれで体が持つなあと感心する。

<帽子>
スタート直後、強風で帽子が飛んだ!
取りに帰り、タイムロスが5秒ほど。
きつくして深く被り、その後は飛ばなかった。
今回は強風に最後まで悩まされた。

<ランニング再開>
翌日は1日休んで翌々日の話。
これまでフルマラソン後は4日間休んでいたのだが、今回は休む必要性を感じない。
雨が上がったので試しに走ってみたら、いけるじゃない!
足は全体に張っているが、特に問題はない。
腹筋はやや筋肉痛。
面白いのは、3時間半も肘をまげて腕振りしていたので、そのあたりが筋肉痛なのだ。
最初は5分40秒台、最後まで当然このペースと思っていたら何と加速し、3kmからは4分55秒!
フルマラソンの2日後にここまで走れるというのは初めてだ。
逆に言うとレース当日もう少し負荷をかけてもよかったかな。
東京マラソンに向けて、いい滑り出しだ。
今回のレースがいい準備になった。
東京マラソンのコースの方がフラットなので、順調なら今回よりはいいタイムが出るはずだ。
よし、気合が入ってきた!