2009年6月20日東郷山
JRで移動し、五日市駅南口から湯来ロッジ前行きのバスに乗る。
途中窓ヶ山への登山口である魚切と上白川を経由する。
窓ヶ山には二度登ったことがあるが、絶景が広がる素晴らしい山である。
ただ車で山頂近くまで行ってからの登山なので、いずれ機会があったら下の登山口からまた登ってみたい。
湯来南高校の少し先、「ひろしま百山」では伏郷で、「広島市の山を歩く」では大森で下車するとあるが、どちらでもいい。
今回は大森で下車。
ちかくに案内板があり、その道を入る。
目指す東郷山が正面に見える。
何とものどかな景色だ。
東郷山は標高977mの広島市最高地点だが、このあたりがすでに標高370あり、実質的な標高差は600mぐらいである。
まるで4月のような涼しさ。
気温は1000mで6度下がる。
ということはこのあたりですでに2度気温が低いことになる。
順調に階段を上り、1時間20分ほどであっけなく山頂に到着。
南方面に少し展望が開けるだけで、ややがっかり。
実は四本杉コースを下るか、それとも展望コースを下るか、ずっと迷っていた。
展望コースなら3時間、四本杉コースは5時間かかる。
展望コースに足を踏み入れたのだが、「広島市の山を歩く」にもあるように笹に覆われてその下には落ち葉が分厚く積り、道が失われつつある。
あまりにも歩きにくいので、すぐに引き返した。
やっぱり四本杉コースにしよう。
この決断が結果的に大正解であった。
四本杉というよりも、巨木が林立する原生林としてこのコースは魅力がある。
そして季節がよかったのか、いたるところで花が咲き乱れている。
この花々が非常に美しい。
あまりにも美しいので、ひょっとしてこのまま死んでしまうのではないかと思った。
ただ、このコースは急な坂道が続き、初心者にはお勧めできない。
体力に余裕のない人は、転倒して骨折、動けなくなるという最悪の事態も考えられる。
なるべく体重は軽く、筋力は強く。
体重を軸足で支えながら、ゆっくりともう片方の足を踏み出す。
体重に対して筋力が足りないとバタンと着地しがちで、そうすると着地の衝撃で足を痛めやすく、さらには滑って転倒しやすい。
四本杉に到着。
一本の杉が4つに枝分かれしと書いてあるが、どうみても4本の杉が結合している。
沢まで下り、そこから登り返して林道に出る。
この林道が雨などで土砂が流れひどい凸凹の状態。
バイクが通った跡があるが、よくこんな悪路を走れるものだ。
ここを車が通るとは想像できない。
林道に入ってから国道に出るまで75分とかなりの時間を要する。
途中採石場を通る。
山が切り崩されているのが痛々しい。
ようやく水内川に出る。
この隣が国道だ。
ここから国道をさらに30分歩き、大橋バス停に到着。
林道や車道歩きがやや長いのが難点だが、景色が素晴らしいのでそれほど苦にはならない。
四本杉コースがあまりにも素晴らしく、豊かな巨木の森に感動し、花々と戯れながら歩き幸せな時間を過ごした。
中級以上の方にはお勧めできる。