2009年12月28日勝賀山


今日は夜宇多津で地元の師匠と門下生の忘年会があるため、午前中は練習し、午後登山という計画。
14時31分鬼無駅着。
鬼無というのは、桃太郎が鬼を退治したので鬼がいないということである。
ちなみに鬼はその北側の海に浮かぶ女木島(鬼ヶ島)に住んでいたそうな。
桃太郎は岡山にいたらしい。
ということはつまり、昔岡山の豪族が香川の豪族と争い滅ぼしたということか?
歴史は勝者が後で自分の都合のいいように書くものである。
敗者が鬼にされることはよくある。
だから日本人は鬼に憐れみを感じるのだ。
ちなみに香川県の西の外れに紫雲出山という山があるが、これは浦島太郎が箱を開けると煙が出てきたという場所なのだそうだ。
その近くに箱崎という地名もある。

話がそれた。
鬼無駅から北に10分歩き、案内板を左折する。
20分歩くと登山口だが、まだ舗装されている。
あたりにはみかん畑が広がり、すでにすばらしい眺めだ。
山道分岐からいきなり細い急坂。
尾根に出て右折し、夕日を背中に浴びながら登る。
道が二つに分かれる。
どちらも山頂に行く道だが、右側の道を少し行ったところにある岩からの眺めが感動的だ。
香川県特有のぽこぽことした山並みを望む。




山頂は中世の城跡で広々として城壁まで残っている。





山頂から10分ほど先に行ったところから、北の海が見えた。





東には高松市街、その向こうに屋島が見える。





再び先ほどの岩に戻り、時を忘れしばし呆然と過ごす。













下山途中、ススキが逆光で輝いていたので、手前にぼかし、西の五色台方面を撮る。
夕日の光もいい感じだ。






烏は巣に戻る時間か。






さらに下る。
みかん畑の向こうに石清尾山が夕日で色づいている。




往復2時間ちょっと。
初心者でも十分登れ、しかも展望がすばらしい。
皆さんにお勧めできる山である。