2010年3月11日大霧山


自宅付近にも雪が残っている。
山はかなり積っているだろう。
凍結を避け、なるべく安全に雪山を楽しみたい。
標高767mの低山で道標もしっかりして道も緩やかということで、大霧山を選んだ。
西武線で本川越まで行き、そこから東武線に乗り換えるのだが、川越と川越市という二つの駅がありどちらにも歩いていけるのでややこしい。
川越に歩く人が多いが、川越市の方が近い。
小川町方面に行く人は川越市に行った方が断然早い。
小川町から白石車庫行きバスに乗り橋場下車。
橋を渡り車道を上る。
途中山道に入るが、すでに数十センチの積雪。
この先大丈夫だろうかとやや不安になる。

車道に出ると、大霧山が見えてきた。
右に山頂、今日はそこから左に下る予定。
左に雪で真白になっている牧場が見える。




栗和田集落の先で再び山道に入る。
雪山はどこが道か分かりにくい場合があるので注意が必要だ。
踏み跡を頼りに進む。
再び車道に出てしばらく上ると東屋から左に大霧山登山道が続いている。
眺めのいい雑木林を登っていく。
雑木林は日が当たるので柔らかい雪質だが、檜林は日陰で凍結していてジャリジャリという音がして硬い。
沈まないかと思ったら、急にずぼっと足が入る。

大霧山山頂は感動的な眺め。
おにぎりを食べながらしばらく絶景を堪能した。

南西方向、左に武甲山、右遠方に雲取山。





西方向、ギザギザが特徴的な両神山、そのすぐ左遠方に八ヶ岳が小さく見える。






西北西方向、右遠方、かすかに白い浅間山。





北西方向に長瀞町。






北方向、アンテナの先は武尊山、その右に赤城山。






北北東方向、遠方に日光白根山、その右に男体山。


以上、山頂にあった案内板を頼りに書いてみたが、有名な山は遠方で小さくあまり確信が持てない。

大霧山からの急な下りで危険を感じたので、初めてアイゼンを装着した。
6本歯の軽アイゼンである。
つけてみると何とも快適だ。
あまり気を使わずに歩くことができる。
片方250gと軽量なので、重量もそれほど気にならない。
特に緩やかな下りは快感だ。
大股でズボッズボッと豪快に下る。
むしろ普段よりも地面の凹凸を気にせず下れる。
また、着地の衝撃がほとんど感じられないというのもいい。
ただ、若干雪が靴の上から入ってきたので、スパッツは必要だ。
東側が放牧場で見通しがいい。
隣の笠山がきれいに見えた。



旧定峰峠から定峰峠への道は踏み跡が全くない。
雪が積もってから誰も通っていない道にやや不安を感じたが、道標はしっかりとしているので進むことにした。
歩いてみるとこれが気持ちいい。
しばらくはなだらかな尾根歩きだが、701mピークへの登りは40cmほどの積雪できつかった。
いちいち足を大きく上げては深く雪に埋もれるという繰り返しだ。
ピーク後は快適に下る。
雪山がこんなに楽しいとは知らなかった。
定峰峠の車道に出ると中高年男女のグループがいた。
少し話をしていると、何と車に乗せてくれるというので乗せてもらった。
これから車道をアイゼンをつけては歩けないが、何度も山道と車道を交互に進まなければならず、面倒だなと思っていたところだったので助かった。
大霧山まで行きたかったのだが、雪が思ったよりも積っていて行けなかったとのこと。
50代、60代の女性数名を含むグループでこの雪だとかなり遅くなるのだろう。
私は、普段は60分と書いてあるところを40分ぐらいで進むが、今日は50分ぐらいかかった。
普段よりは時間がかかったが、それでも参考タイムよりは速い。
雪のおかげで靴がまるで新品のようにきれいになった。
先日の登山後洗っても落ちなかった汚れがまるで認識できない。
雪山は着地の衝撃がないのも利点だ。
白石車庫でしばらくバスを待ち、小川町へ。
再び川越経由で帰宅。

初アイゼン、雪山の楽しさを初めて知った。
大霧山山頂からの眺めは忘れられない。