2010年4月北京2


3日目。
早朝の北京動物園はまだ人が少ない。
ガイドによると、朝の方が動物は活発に活動するそうだ。
パンダ館には、さすが中国、いくつもの建物にパンダが何頭もいる。
丁度食事の最中。
元気よく笹を食べていた。
まるで着ぐるみのようで見ていておかしい。





希少なゴールデンモンキー。






トキ、学名ニッポニア・ニッポン。
日本では絶滅し、中国から輸入して繁殖させようとしているのは皆さんよくご存じの通り。






南部の天壇公園に移動。
広大な公園内では多くの人が、音楽に合わせて踊ったり、賭け事をしたり、商売したりしている。

祈年殿。
1階は人民の住むところ、2階は皇帝、3階は神。
皇帝の建物は2階建て、神の建物は3階建てだ。
高さ38mの木造建築。






祈年殿内部。






天安門へ向かう。
入口でボディーチェックと荷物検査。
不満を持つ人はここでアピールすると世界に報道されるので向かおうとする。
それを阻止するために厳重に警備されている。
天安門広場の西側には人民大会堂。
この中の1万人を収容できる会議場で行われる全国人民代表大会、5年に1度の中国共産党大会の映像はニュースでよく目にする。






天安門。






天安門をくぐり、故宮に向かう。
故宮の入口、午門。




ここで一旦東に向かい、故宮の近くで昼食。
山西料理。
うどんのような麺が多い。
強烈なラー油を効かせたような辛い麺がたくさん残った。
今回の食事の中で、最も日本人の舌に合わない料理であったが、慣れれば病みつきになるかも知れない。

故宮に戻り、午門をくぐると、広大な敷地の先に再び門。
これは太和門。
あたりは不審者の隠れる場所がないように木が全くない。



故宮は写真で表現しにくい。
写真は一方向しか写せないが、360度の眺めがあり、その一部がこうした門であり建物なのだ。
その広大さは、行かないと実感できない。

太和殿。
ここが紫禁城の中心だ。





太和殿の宝座。






太和殿はオリンピックに合わせて改修され、装飾も鮮やかで美しい。






中和殿とその奥に保和殿。
中和殿は太和殿での行事に向かう皇帝が休息を取る場所って何のこっちゃ。
とにかく門やら建物やら、権威を見せつけるという以外にこんなに巨大な建築物が建ち並ぶ理由が見つからない。





中和殿内部。






中心線からやや東にずれて乾清宮に向かう。
向こうに景山公園山頂に建つ万春亭が見える。






乾清門を振り返る。





乾清宮は内廷の中心。






乾清宮内の宝座。





ようやく故宮を抜けた。
中央を真っすぐ進んでこの広大さ。
左右には見ていない建物が多数。
これらに3000人の宦官や女官が住んでいた。
本物の男は敷地内に皇帝ただ一人だった。

北の神武門を出て、景山公園の万春亭を見る。





神武門を振り返ると、故宮博物院と書かれている。






景山公園は人工的に作られた山だ。
故宮と同じく北京の中心線上にあり、その中で最高地点。
といっても登ればあっという間に山頂だ。






山頂からの故宮の眺めはまさに絶景。




夜は四川料理を食べてホテルに帰る。

最終日
朝5時半集合、5時45分出発。
バスの中で粗末な朝食。
ただし機内で再び朝食が出たので、特に問題はない。
6時前バスから日の出を見た。
北京オリンピックの時は、道路が戦車が通行するためにコンクリートになっていて硬いという報道だったが、空港に向かう道はアスファルトのようだ。
それにしては揺れる。
道が悪く運転も荒いのが理由だろう。

日本に帰国すると湿度が心地よい。
黄砂や排気ガスで霞んだ乾いた空気の中で長く住む気にはならない。

ショッピングへの強制連行、しつこいガイドの勧誘など色々あるが、この値段で文句を言ってはいけない。
百聞は一見に如かず、行ってみなければ分からないことは多い。
特に故宮の存在感は印象に残った。