2005年5月分

5月31日
こうしている間にも5月が終わってしまう。私には6月になるのを防ぐ力はない。

道を走る毛虫。結構速い。君が潰れて死のうと、君の種に大した影響はない。トータルでどれだけ種が繁栄するかということが問題だ。私も同様。人類にとって私の生死はまるで問題ではない。人が一人生きようと死のうと、種としての繁栄には何の影響もない。

午前中ヤナーチェクのリハーサル。午後から音教のリハーサル。その後メトローのリハーサル。7月3日の室内楽に向けて、合わせが本格的に始まった。さすがに疲れる。ヤナーチェクはまあ何とかなるが、メトローはわざと合わないように、分かりにくくなるように書いてある。これは大変。曲はショスタコーヴィチのアダージョ、もしくは暗く深刻なフランス映画という感じ。

二子山親方、初代貴乃花の名場面。私は正攻法で勝負する小兵力士が好きだ。最もファンだったのは若乃花。小さい人が、逃げず正面から巨大な相手に立ち向かい勝つというのはたまらない感動がある。若乃花が土俵際で全盛期の曙をひっくり返して優勝したシーンには涙がでた。初代貴乃花の頃相撲ファンであればきっと貴乃花ファンだっただろう。輪島との一戦。水入りの末敗れた時の会場の悲鳴と落胆の声。会場のほとんどが貴乃花を応援していたのではないかと思えるほどだ。つくづく早すぎる死である。

午後6時45分出発、5km。沈んだはずの太陽に照らされて飛行機雲が美しい。1日ごとに気温が上がり、汗の量も徐々に増えてきた。内臓は1km5分15秒で速さはもうそれぐらいでいいと言っている。今日は左足が5kmでやめとこうと発言。まあいいよ、しばらくは健康目的だから。

1990年PMFでのバーンスタインの挨拶。71歳にしては顔色が悪すぎる。煙草の吸いすぎだ。別の番組でインタビューの間中ずっと吸っている。この時すでに自分の命が長くないことを悟っている。残りの命を教育に捧げたいというその言葉は感動的だ。映像というのは残酷だ。若く溌剌としている頃と年老いた姿を並べて見せる。実際にはその間には長い年月が流れているというのに、まるで人の人生が一瞬のできごとのように映し出す。もちろん宇宙の歴史から見れば人間の一生などほんの一瞬に過ぎないのだが。

5月30日
午前午後と小学校で音教2回本番。

前にも書いたが、君の場合は胃を最も労わらなければならない。今は全身極めて健康だが、毎日の積み重ねが後に響く。胃に負担をかけないためには、
1.よく噛む。
2.少なく食べる。
3.冷たいものを避ける。
1はもう少し意識してみよう。今でも食べるのは遅いし、意識してゆっくり食べるようにしてはいるのだが。
2が最も難しい。食べる量を減らすと痩せてしまう。これ以上どんどん痩せると死んでしまう。よく噛む、分けて食べるなどで負担を減らすしかないか。
3.これは最近意識してやっている。特にお茶は熱いものを飲むようにしている。
以前は眠れないからといって夜中に酒を飲み、つまみを食べていた。これは体に相当悪い。胃にも悪いし、睡眠の質も悪くなる。以前はそれでも回復できていたが、そういうことの積み重ねが老化につながるのだ。今はさすがに40歳、ダメージの大きさを考えるとそういうことはできない。

私は生かされている。自分の意思で生きているのであれば、自分が思うだけ生きられるはずだ。しかし実際にはそうではない。ということは私は生かされている。誰に?生命の歴史にだ。生命の誕生以来、私に至るまで気が遠くなるほどの生命が命を受け継いできた。それは生きようとしたからだ。生きようとしない生命は命をつなぐ前に息絶えただろう。だから私の中には「生きたい!死にたくない!」という非常に強い本能がある。これは当然のことだ。しかし人類は知能が発達し、自分の死を予測できるようになった。生きようとする非常に強い根本的欲求があるにも関わらず死ぬということが分かっている。これは大きな問題だ。だから人類はそれを解決するために宗教を作った。死んでも生まれ変わったり、天国や極楽浄土に行ければ問題ないわけだ。しばらくはそうやってごまかしてきた。しかしそれが最近壊れてしまった。何万という科学的事実がそんなものはないと証言している。脳における神経繊維や伝達物質まで明らかになっている。これでまだアダムとイブだの魂だの言っている人は人間と猿の中間の知能と言われても仕方がない。ではそうではないまともな人はというと、宗教のような上手くごまかしてくれるものがなくなって途方に暮れるというわけだ。生きたいだけ生きられるほどの科学技術はない。しかし死ぬことは分かっている。我々は今何とも中途半端な過渡期にいるのではないだろうか。

ドラえもんは土左衛門だ。きっとそうに違いない。私は確信している。水死体は青白く、パンパンに膨れ上がっている。なぜドラえもんの色は青と白なのか?なぜその体はパンパンに膨れ上がっているのか?ドラえもんというネーミングの由来は他に考えられない。きっと作者は子供向けということで決してその事実は言わないだろうし、否定すらするだろう。しかし作者は土左衛門を見たに違いない。そしてその衝撃が忘れられず、何か作品に残すより他に精神の均衡を得る手段がなかったのだ。

午後6時45分出発、6km。日没直後だがまだ完全に昼間。コウモリがいないと何となく寂しい。1km5分17秒〜20秒。タイムは完全に戻った。以前と同じだ。いきなり8kmいけるかと思ったらそうでもない。まあゆっくりやろう。

「ウエスト・サイド・ストーリー」メイキング・オブ・レコーディング 1985年
英語が喋れず、楽譜が読めず、リズムも取れないという三重苦のカレーラスに怒り心頭のバーンスタイン。やがて疲れ果てる。演奏者が帰った後も数時間テープを聴いてチェック。これは大変な仕事だ。これほど目まぐるしく機嫌が変わる人がボスだと周囲も大変だ。バーンスタインは煙草を吸いすぎ。歌手の前で吸うなど考えられない。まあ20年ほど前で時代は随分違うが。感情を爆発させるバーンスタインだが、それが指揮に表れると感動的。歌手もレコーディングとは思えない生き生きとした表情を見せる。

二子山親方が亡くなった。55歳。後15年の人生なんて考えただけでもぞっとする。50代で死んでたまるか。しかしいくら健康に気をつけても癌にならないとは言い切れない。死ぬことが分かって生きる人生とは一体何?

5月29日
休みというのに午前中はCDを聴きスコアを読み、午後は練習。これを休みとは言わない。

R.シュトラウス
ドン・ファン
ブルレスケ
ドン・キホーテ
ルドルフ・ケンプ指揮 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 CD
非常にレベルの高い演奏。音楽も生き生きとしている。録音もよく、DENONのCDプレーヤーで聴いてもそれほど不満を感じないので助かる。これが我慢できなくなるとまた十数万円必要になってしまう。

先日エアコンなしで練習したら体の調子がよくなったので、今日も試してみた。午後3時練習開始。31度で30分、32度で30分、33度で30分、合計1時間半練習して5分休憩。飲み物は熱いお茶。汗は滴り落ちるというほどではないが、全身から水蒸気となって蒸発しているのがよく分かる。体の調子は確かによくなる。問題は頭。さすがに頭にとって33度は暑すぎる。頭だけ冷やす方法があれば、エアコンなしというのはなかなかいいと思う。頭を冷やさないのであれば、長時間となると31度ぐらいが限界かも知れない。

午後7時出発、5km。昨日より30分早いだけなのに、景色は全く違う。ほとんど昼間だ。午後7時10分、瀬野川にコウモリは一匹もいない。帰りの午後7時20分、昨日同様多数のコウモリが空中戦を繰り広げている。今日のコウモリの出勤時間は7時15分頃だったようだ。1km5分30秒。今日もまあこんなものか。それが2km過ぎからなぜか自然と足が先に行く。ピッチが速くなる。ん?1km4分50秒?何だこのタイムは?急に一体どうしたの?昨日と違いすぎる。その後も1km4分50秒台。まるで別人だ。これほど急に速くならなくても。体というのは鍛えると1日単位で変わってくる。それが面白くてやめられなくなる。やっぱりとぼとぼと走るよりこれぐらいで走った方が気分もいい。帰宅すると汗が噴出す。気持ちいい!

5月28日
午後からあさっての音教のリハーサル。

午後7時30分出発、5km。まだ明るいとも言えるし、もう暗いとも言える、そんな時間。昼の終わりと夜の始まりが交錯する。場所によってはコウモリがものすごい数飛び交っている。彼等の急旋回能力は燕を遥かに超え、凄まじい。まるでスターウォーズ帝国軍戦闘機のようだ。その上空を渡り鳥の群れが東に向かって飛んで行く。そこから巨大な鷺が、まるで翼竜のようにその大きな翼を広げて舞い降りてくる。足はもうほとんど問題ないが、心肺機能が1km5分40秒程度の実力まで落ちている。まあゆっくりやるさ。

本番前に何を食べるかというのは私にとって重要なテーマだ。これまでは経験的にこれを食べると脈拍が上がったとかそういうデータを蓄積していたが、昨日はもう少し科学的に考えるきっかけを掴んだような気がする。
<本番前にしてはいけないこと。>
1.急激に血糖値を上げると、大量のインシュリンが放出されそれにエネルギーを使ってしまう。またその反動で血糖値が急激に下がる恐れもある。チョコレートなどの甘いものはやめておいた方がいい。これまでも経験的に、甘いものを食べるとどうも体が不安定で緊張しやすいと思っていた。
2.本番では緊張のため血圧が上がる。よって、本番前にはできるだけ血圧は上げない方がいい。塩は血圧を上げる作用があるので摂り過ぎは禁物。唐辛子などの辛いものも駄目。熱いものは体温を上げ血圧を上げるので避けた方がいい。かといって冷たいものはお腹を壊すと大変だ。常温の食品がベスト。
3.本番では緊張により脈拍が上がる。よって、本番前にはできるだけ脈拍は上げない方がいい。カフェインは厳禁。

昨日の定期演奏会。詳しくはまた明日と書いているが、十分詳しいのでもういいでしょう。

本番後たまやへ。以前は年に2,3度出会えるかどうかという幻の品だった牛刺しが、なぜか最近は常に食べられるようになって非常にうれしい。



左が2000円、右が1000円の牛刺し。左の牛指しは大トロ。うーん、とろける〜ん!しかし私の好みは右の牛刺し。ほとんど赤身だが、この赤身が非常に旨い!リーズナブルでお勧めの一品です。

5月27日
これから定期演奏会本番です。

ヤング・ピープルズ・コンサート第21話「ショスタコーヴィチの誕生日を祝って」
1966年の映像。この年ショスタコーヴィチはまだ60歳。私とショスタコーヴィチは同じ時を生きていたのだ。これからの演奏会のためにと思って見てみたが、取り上げられているのは交響曲第9番。11番とはあまりにも対照的だ。ショスタコーヴィチの際立った二面性を見ることができる。第1楽章など最初から最後までジョーク。よく第9番でこんな曲が書けたものだ。しかしそれでもこの曲は間違いなく名曲だと言える。

今本番を終えて帰ってきました。夜遅いので詳しくはまた明日。
まず前半。アレクサンダー・ロンクイッヒは本当に素晴らしい。彼は練習するのだろうか?ひょっとして練習しなくても弾けるのではないだろうか?そう思えるほと、彼にとってテクニックは全く問題ではない。彼にとって問題なのは音楽、ただそれだけだ。彼ほどのピアニストは最近聴いたことがない。特にその音色。広響に来る他のソリストと同じスタインウェイを弾いているはずなのだが、音色が全く違う。この美しく柔らかい音色はどうやったら出るのか?どうして他の人はその音色が出ないのか?彼の演奏会が近くであったらぜひ聴きに行ってみてください。それで満足しないというのは私には想像できません。
後半のショスタコーヴィチ。前半も前日午後のリハーサルのみでかなり神経を使った。ゲネプロで初めて分かったことも多い。そしてこの難曲。こちらも演奏者にかなりの緊張を強いる。強制的に興奮を強いる曲でもある。興奮しなければおかしい、しかし興奮すれば演奏できない。このあたりが非常に難しい。内容は真面目に捉えようとするほど精神的におかしくなる。特に第2楽章。数千人の死体が転がり大地が血で真っ赤に染まる。それをここまでリアルに描かれると精神的に耐え難い。生きているのが辛くなる。しかし会場は興奮の渦に包まれものすごい拍手だった。これは井上道義さんのおかげだ。彼の才能に感謝。しかしこの「血の日曜日」以降も事態は一向に好転しない。革命後もそうだ。ショスタコーヴィチは密かにそれを描いている。ロシアは今も暗黒だと。人間とは一体何か?人生とは一体何か?なぜこのような辛い人生を送らなければならないのか?人々の怨念が私に襲い掛かってくる。

5月26日
ショスタコーヴィチの交響曲第11番。真面目に聴くと非常に重い。鬱になりそうだ。特に第2楽章、激しい戦闘の後突然の静寂。そこで第1楽章冒頭のテーマがトリルをつけて再現される。第1楽章ではそこには誰もいなかった。ただ暗い空と極寒の大地があり、民衆の怨念が空を覆っている。第2楽章でその広場に民衆が押し寄せ、そして銃撃されて多くの人が犠牲になる。無数の屍が連なり、大地は血で真っ赤に染まっている。その屍の一体一体から魂が浮かび上がり、無数の魂が天に向かってゆっくりと昇ってゆく。そういうイメージだ。ぞっとして激しい寒気に襲われる。これほど凄惨なイメージを聴く者に与える音楽は稀だ。重いがぜひ一度生で聴いてもらいたい曲である。

重いというのともう一つ、指がかなり難しい。特にエスクラの音域で速いパッセージを吹くところ。リハーサル前30分、昼休憩時に30分さらった。リハーサル後は10分でダウン。指が疲れると上手く吹けない。これ以上さらうと明日の本番に影響する。握力が回復しないのだ。今日はこれ以上練習してはいけない。こういう時ヴァイオリンがうらやましい。納得行くまでさらうことができる。それもまた大変ではあるのだが。

上手いピアニストはたくさんいるが、印象に残るピアニストはそう多くない。共演したピアニストで私の心に残っているのは園田高弘さんだけだ。久しぶりに印象に残るピアニストに出会った。アレクサンダー・ロンクイッヒ。テンポがかなり自由に動くが、それが全て音楽的で納得できる。卓越したテクニックの持ち主だが、そのテクニックは100%音楽のためにのみ使われる。まだカデンツを聴いていないが、一聴の価値のあるピアニストだ。

朝ビタミンCのサプリメントを飲む習慣になってから、C1000タケダを飲むことはほとんどなくなったのだが、今日はさすがに疲れた。久しぶりのC1000。やはり疲労回復には明らかな効果がある。

読者の方より、オハヨー乳業の「大粒ブルーベリーヨーグルト」は関東でもセブンイレブンに置いてあるとの情報を頂きました。貴重な情報ありがとうございました。私も広島のセブンイレブンに置いてあるのでひょっとしたらと思っていたのですが、どうやらあちらでもこれから食べることができそうです。

午後6時45分出発、5km。行きは燕、帰りはコウモリの時間。丁度7時で分かれる。今日は久しぶりに瀬野川上流に向かって走ってみた。河川工事をしていたが、大分できてきた。人一人が通れるかどうかという細くて危険な道が広くなった。後は舗装するのか、それとも芝生にするのか。現状ではまだでこぼこで病み上がりの左足には厳しい。完成するのが楽しみだ。

5月25日
リハーサル2日目。今日は午前中管打楽器、午後弦楽器の分奏。一緒にやって通してくれた方が怖くないのだが。体調が下り坂。なぜこんなに疲れる?曲が重いから?

体調不良の原因が分かった!寒さだ。意外と朝晩が冷える。それに対して大丈夫だろうと薄着で過ごしていたのが失敗だった。何となく体が欲するので、強烈な西日に熱せられて室温31度の2階で1時間ほど練習した。するとどんどん体調がよくなるではないか!温めれば体はよくなるのだ!

午後6時45分出発、5km。日没直後、外はまだ明るく、しかし紫外線の害を気にする必要はない。ベストタイミングだ。ランニングも体を温め活性化させる行為だ。元気になってとても気分がいい。今日はピッチを少し上げるということと、腕に若干力を入れるということを意識した。その結果、1kmのタイムは5分20秒〜23秒。おおおおお!かなり以前の自分に近いところまで回復してきた!徐々に自分が向上するというのは非常に嬉しい。

映画「ソフィーの世界」
この本を読んだのは何年前のことだったか。本は哲学の教科書的性格が強かったが、映画はほとんどミステリー。哲学の歴史についての説明は少ない。いくつかのキーワードを並べただけだ。それでも映画ならではのファンタジックな世界を作り出すことには成功している。私は仏教、中でも般若心経は哲学を語る上で欠かせないと思うが、東洋哲学は一切入っていない。西洋の作家による本だから当然なのか?それでも私にとって重要な問題、宇宙とは何か、人間とは何か、自分とは何かを問い直すきっかけにはなった。そもそも自分という存在自体が怪しい。意識とは一体何か?物質的には人間は1年経てばほとんど入れ替わっている。つまり別人だ。自分という存在が継続しているという認識自体が間違っているかも知れない。
音がよすぎる。雷や大砲の音が左前方から左後方へ移動したりする。2つのスピーカーが前方にあるだけなのに後ろから音が聴こえるのはなぜ?と思っていたら、最後のシーン、花火の音は上から聴こえてきた。一体どうなってるの?

終了!
希望者がいましたので、下記のご案内は終了させていただきます。
でも買っても十分価値があると思いますのでぜひいらしてください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
5月27日金曜日午後6時45分より広島厚生年金会館で行われる広島交響楽団定期演奏会の招待券が1枚あります。ご希望の方は早い者勝ちでお譲りしますのでご連絡ください。

曲目
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番
Pf:アレクサンダー・ロンクイッヒ
ショスタコーヴィチ 交響曲第11番「1905年」
指揮:井上道義

今回リハーサルをしてみて、CDと生演奏の違いに驚きました。どの作曲家のどの曲でもそうですが、この曲は特にCDではその良さが伝わりにくく、生演奏では背筋が寒くなるほどの感動があります。暗い空、民衆の怨念、血で染まる極寒の大地、こういう情景が塊となってぶつかってきます。井上道義さんの流れるような、そして表現に溢れた指揮もすばらしいです。この機会にぜひ一度生演奏をお聴きください。なぜCDではなく生演奏が必要なのか、その理由が分かるはずです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

5月24日
テレビの音が非常にいい。QUADのスピーカーとマランツのアンプのおかげである。昨日の「地球・ふしぎ大自然」では、雷がまるで実際に鳴っているかのようだった。最初右斜め前方で鳴り、次に左斜め前方で鳴った。場所が正確に分かるのはスピーカーをきちんとセッティングしたことも関係している。

定期演奏会リハーサル初日。まるで別の曲だ。まず最初の弦楽器。CDと生演奏では伝わってくるものが全く違う。音が鳴っているだけで、そこには感動がある。冗長と感じるのは、その感動が伝わっていないからだ。そしてその理由の一つはCDの音の悪さだ。高音を途中でカットして感動が伝わるはずがない。もう一つは指揮者。私が聴いたのはロストロポーヴィチ指揮ロンドン交響楽団だが、テンポが遅すぎる。これは指揮者の責任だ。それに対して井上道義さんは流れるような指揮で、全く飽きさせない。アイデアも相変わらず豊富、どこか1本切れているんじゃないかと思うほど、表現も尋常ではない。広島近辺にお住まいの方はぜひお越しください。そこに感動と興奮があることは保障します。

ふふふ、美味いんだなあこのヨーグルト。絶品です!オハヨー乳業の「大粒ブルーベリーヨーグルト」。商品名通り大粒のブルーベリーがザクザクと入っていて、こんなに入れて大丈夫?と心配になるほど。たまらん。ところがこの会社は岡山にあるせいか、関東でこの商品が手に入らない。それで私は埼玉の自宅での日々を悶々として過ごすのだ。「ああ、あの大粒ブルーベリーヨーグルトが食べたい!」と叫びながら。こういう飢餓感があるために、今日はまたひときわ美味しかった。しばらくは毎日食べることになりそう。つい最近まであまりヨーグルトを食べなかったのがうそのようだ。

久々の5km!長かった、この5週間。5km走れれば健康目的としては申し分ない。走れる喜びをかみしめている。人にはどんな状況でもきっと喜びがあるはずだ。病気になれば健康のありがたさが分かる。回復すればそれがうれしい。この喜びは故障がなければ味わえなかったものだ。今回はとてもいい経験になった。
健常者はよく障害者が不幸だと思い込んでいる。しかし実際には、健常者も障害者も、天気がいいとか、鳥がさえずっているとか、料理がおいしいとか、昨日よりほんの少し歩けるようになったとか、そういうちょっとした喜びで生きているのだ。

ガーシュイン ラプソディ・イン・ブルー パリのアメリカ人
バーンスタイン指揮&ピアノ ニューヨーク・フィル 1976年 クラシカジャパン
暗い空の下、民衆の怨念が渦巻き、極寒の大地が血で染まる。ショスタコーヴィチの深刻な曲を演奏していると、ガーシュインは何とも楽天的でリラックスできる。バーンスタインのピアノにドイツの聴衆は大喜び。多少は外したりもするが、その腕前は見事なものだ。極端に言うと、もうバーンスタインがこの曲を弾く、それだけでブラボー!「パリのアメリカ人」の何とも楽しそうな指揮も見ていてうれしい。ニューヨーク・フィルは、こういう曲をやらせれば水を得た魚のようだ。特に金管、トランペットの迫力やリズム感がすばらしい。

購入者の声
<B♭クラリネット、ソプラノサックス、アルトサックス、オットリンクメタルテナー用ピンクゴールドをご購入の方より>
少々きつめで、なじむまでにしばらく時間がかかりそうですが、吹いた感じではリードの振動が無理に抑えられていないためサウンドコントロールがオプティマより楽にいけそうです。クラリネットからテナーSAXまで、再度リードの選別から始めるため使いこなすまでに時間がかかりますが、楽器を使う者にとって、それもまた楽しい時間です。

<M30の選定を依頼された方より>
低音から高音までとてもラクに息が入り、なんだかとっても気持ち良いカンジです。今までも同じモデルなのにこうも違うものかと、驚きました。日曜の合奏に持っていくのが楽しみです。ありがとうございました。

5月23日
午前6時50分起床、7時35分出発、4.2km。前日のカーボローディングで元気一杯!足の故障もどんどんよくなってうれしい。一時はこのまま治らないのではないかと心配した。フルマラソンから5週間も経過している。非常にやっかいな故障だったが、それによって見えてきたもの、分かったことなどがいろいろとありいい経験になった。
行きは上流に、帰りは下流に向かっている。ということは行きは上り、帰りは下りだ。それもタイムに影響していると考えられる。これだけ長い間走っていて、今日ようやくそのことに気が付いた。

4月17日のフルマラソンで、左足人差し指の爪を内出血し真っ黒になった。どこで内出血したのか全く分からない。左足太腿外側の故障も同様。数日前、その内出血で固まった血が1ヶ月ぶりに外に出て、爪の一部が健康なピンク色になった。それと同時に左足の故障も回復してきた。この二つには関連性があるのだろうか。この左足故障がこんなに長引くとは思ってもみなかったし、一体自分の体で何が起こっているのかいまだによく分からない。

広島に移動。やや疲れました。明日から広響定期演奏会リハーサルです。

購入者の声
<B♭クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
音を出したとき、「これって本当に自分の音!?」と思うくらいきれいで滑らかな音をだせるようになって、とても驚きました。リガチャーだけでこんなに音が変わるものなのですね。これからもこのリガチャーを使い続けたいと思います。本当にありがとうございました!!

5月22日
昨晩はルティエックの演奏会を聴きに行った。非常に面白く刺激になった。特にジャズで言うサブトーンのような聴こえるか聴こえないかというぎりぎりの音を多用しているあたりは、ジャズの人が聴いたらきっと唸るだろう。オーケストラではこういう音を使う機会はあまりないのだが、クラリネット奏者としてはぜひ活用したい奏法である。特定の曲の特定の部分で、このクラリネット特有の、空気に混じって消えてしまったようなまだ鳴っているような音は実に効果的で、お客さんがうなること間違いなしである。彼は特に現代音楽にその才能を発揮した。メシアンの「鳥たちの深淵」では、ややテンポを上げたり落としたりして柔軟な演奏。楽譜をきっちりと演奏するよりも雰囲気を作ることに重点を置いている。それについては賛否両論あるだろう。アンコールのデニソフも同様。モーツァルトのヴィオラとのトリオやブルッフは、いかにもフランス人らしい、日本人ではあり得ないフレーズ。予測不能でエキサイティングだ。好き嫌いははっきりと分かれるだろうが、新たな発見があることは間違いないだろう。

早起きが習慣になっているため、夜の演奏会が辛い。特に帰りは眠くて仕方がない。定期演奏会リハーサルから本番にかけてはあまりこういう生活はしない方がいいかも知れない。本番時に体が寝る準備を始めては困る。しかし朝のランニングは非常に魅力的だ。1日中体がぽかぽかして気持ちいい。特にダイエットしたい人には効果的だろう。走った後もずっと脂肪が勝手に燃えてくれる。冷え性、低体温症に対しても効果は非常に大きいはずだ。

51.9kg、体重最低記録更新。あらら。昨日は演奏会前にパスタ。やや足りないとは思ったのだが、食べてすぐ寝るというのは胃によくないし眠いのでそのまま寝てしまった。少し食事の量が減っただけで体重が減少してしまう。困った体質である。今日の昼は和幸でロースカツ定食。ご飯、キャベツ、味噌汁お代わり。これで少しは戻っただろう。食べる量は以前より確実に増えている。以前はキャベツのお代わりはしたが、ご飯のお代わりをする気には全くならなかった。それでも体重は減る。ランニング、効果ありすぎである。

午前7時起床、7時35分出発、4.2km。だんだん調子に乗ってきた!同じコースを同じように走っているのに、行きは1km5分40秒、帰りは5分32秒。体がだんだん目覚めてくるのだ。こういうのを見ると面白くてやめられなくなってくる。

アクタスでマウスピース選定。M30があるかどうか分からないままで出かけたが、何と入荷処理中のM30を選ぶことができた。ラッキー!M30を15本中3本、B40ライヤー18本中1本、5RVライヤーは19本中0本、5RVは17本中3本。ふう、くたびれた。5RVライヤーにも2本いいのがあったのだが、特定のリードで非常にうるさい音になったりする。バランスは明らかに5RVの方がいいと私は思う。今回はそのどちらかから3本という依頼だったので5RVを選定した。

購入者の声
<アルトサックス用ピンクゴールドをご購入の方より>
とても、シンプルでびっくりしているのですが、私のような素人にも高音が出しやすくなりました。見た目より、しっかりとリードの装着が出来ていますこの点も、びっくりしています。ありがとう御座いました。

5月21日
午前5時45分起床、6時45分出発、4.2km。最近どうも筋肉が張っているなと思っていたら、その原因はランニング前の筋トレであった。

5月20日
午前5時40分起床、6時40分出発、4.2km。1km5分38秒。できるだけ足に衝撃を与えないように注意深くゆっくり走っているので納得のタイム。相変わらず小さな虫がすごい数だ。燕の巣を設置するなど対策を考えてはどうだろうか。

最近ようやく時間に余裕ができ、France2のニュースを録画して見ている。いろいろ試したが、まず日本語で聞いて意味を理解してからフランス語で聞くのが最も効果的なようだ。しかしこの日本語自体がかなり難しい。政治用語、経済用語がどんどん出てくる上にやたらと早口だ。これはあちらのアナウンサーが早口なのでそのスピードで喋らないと間に合わないためだ。このアナウンサーは、楽に、全く原稿を見ずにこちらを見て喋り、早口で、しかし聞き取りやすく、まるで間違えない。間違える気配すらない。日本のアナウンサー、その中でもNHKのエリートアナウンサーと比べてもそのレベルは全く比較にならない。
フランスではエリートと民衆は顔が違う。つまり人種が違う。明らかに階級社会だ。エリートは政治家や経営者であり、すました顔で理路整然と語るがそこに民衆の気持ちへの理解や共感はない。あるのは自分の都合、会社の都合だけだ。民衆はどもりながら感情的に話す。
しかしある面ではフランスは日本から見ると夢のような国だ。週35時間労働が法律で定められている。夏のバカンスは平均3週間。相変わらず働くのが嫌いな国だ。これでやっていけるのだからすごい。

5月19日
40歳2日目。時の流れは止まらない。人は時の流れの中でしか生きられない。

午前5時半起床、6時半出発、4.5km。暑い!今日は半袖短パンで十分だった。最近こちらは寒くて念のためとロングスリーブシャツ、ロングタイツで出かけたが、汗だくになってしまった。
ここ4日間、体脂肪率が右肩下がり、足の筋肉量は右肩上がり。グラフを見ていて楽しい。効果を実感できるとうれしくて続けられるものです。タニタの体重計、お勧めです。
私の困ったところは、腹八分目だと体重を維持できないこと。体重が最低記録の52.2kgになってしまった。胃腸に負担がかかるのであんまり目一杯食べたくないのだが。

こちらのコースは小さな虫が多い。木が多い、河川内にもかなり草が茂っているなどもあるが、燕やコウモリの数が広島とは違うのではないだろうか。広島で夕方から飛び始めるコウモリはものすごい数だが、こちらではあまり見かけない。住処がないのだろうか。こういう動物が増えれば虫は減ると思うが。私はその方が快適でいいが、皆さんはいかが?

マルグリット・フランスというフランス人ヴィオラ奏者からの依頼で演奏会のご案内をします。ミッシェル・ルティエックというフランスのクラリネット奏者が来日し、演奏会を行います。私は21日の演奏会に行こうかどうしようか思案中です。21日はクラリネット、ヴィオラ、ピアノのトリオでモーツァルト、シューマン、ブルッフ、それとプーランクのクラリネットソナタなどを演奏するようです。詳しくは下記HPをご覧ください。皆さん、よろしければいかがでしょうか。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ルティエックのスケジュールです:
21日(土)19時東京日仏学院(飯田橋)室内楽演奏会
22日(日)14時〜22時マスタクラース(千駄ヶ谷サロン)
23日(月)19時カトリック麻布協会:モーツァルトのクラリネットと室内オーケストラによる演奏会
http://www.afjam.org/NewSite/avenir/M_LETHIEC.html

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

テレビ東京水曜午後6時からのアニメ「昆虫王者ムシキング」が気になってる。巨大化した昆虫たちを描くことによって、子供達は昆虫の生態を自然と学んでいく。表面的にはそうなのだが、このアニメ、実は全く子供向けではない。「人はいずれ死ぬ。なのになぜ生に執着するのだ?」と敵がつぶやいたりする。その敵は主人公を助けたりする。敵味方、正義と悪という境界線は曖昧だ。そして命という重いテーマを常に扱っている。子供向けアニメの仮面を被って、製作者は自分の想いを伝えようとしている。常に前向きで未来を信じる主人公と前出の敵、そのどちらもが製作者の心の中にあるのだろう。
これを見て思い出したのが、「ルパンVS複製人間」という映画だ。神としか思えない相手との壮絶な戦い。その相手はマモーという人物で1万年も生きて人類の歴史を操っていたという設定。さすがアニメ、話が壮大だ。そのマモーは生に固執し、自らのクローンを作り何とか永遠の命を手に入れようともがいている。それに対するルパンは悟りを開いているのか?ルパンの最後の台詞がずっと心に残っている。「感謝しろよマモー、やっと死ねたんだ。」

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。クラリネットはC管で書かれている。ト長調、B♭管で演奏すればイ長調、A管で演奏すれば変ホ長調。さてどちらがいいか両方吹いてみた。まずA管。A管の方がB♭管より長い。そして♭系の調整。しっとりとして重く太い音が出る。しかし本当にそれがこの曲に合っているのか?もう少し軽い方がよくないか?次にB♭管。中音域のHCis(実音AH)というのがやっかいだ。レガートが難しい。結論としてはやっぱりA管の方がいい。同じ楽譜を2度上げたり短三度上げたり。移調楽器でない人には信じられないことだろう。

ショスタコーヴィチ 交響曲第11番
第3、第4楽章を聴いた。直前の7,8,9,10番に比べてやや劣る印象。革命歌を軸に曲を作っているが、それがやや安っぽい印象を与えることがある。また、第1、第3楽章はやや冗長に感じる箇所がある。しかしだからといって演奏に値したいということではなく、ゾクゾクするような魅力溢れる箇所もたくさんある。以前井上道義さんで7番を演奏した。その後のレセプションで彼は「演奏会でしか体験できないことがある。この曲は演奏会でなければその本当のよさが分からない曲だ。」と言っていた。CDは所詮再生であり、生きている音楽ではない。生演奏でなければ得られないものは確かにある。だからみんな演奏会を聴きに来るのだ。そして、CDで聴いていまいちと思える部分が、本番当日「なるほど、ショスタコーヴィチはこういうことを言いたかったのか。」と納得できるはずだ。なぜなら今回も指揮は井上道義さんなのだから。

5月18日
ランニングクラブのページを新設しました。皆さん、ぜひご覧になってください!

今日から40歳。中学の時の吹奏楽部顧問のT先生も、高校の時クラリネットを教わったY先生も、受験の時のF先生も、みんな当時は30代だった。まさか自分がその歳を超えるとは。どうも実感が湧かない。

午前6時起床、6時55分出発、3.5km。午前7時の太陽は驚くほど高い。日の出の頃走ろうとすると一体何時に起きればいいのか?午前3時起床、4時出発ぐらいかな。それで8時間睡眠を取ろうと思ったら午後7時就寝だ。明るいうちに寝ないといけない。夕食から就寝まで3時間開けようと思うと夕食は3時からだ。想像しただけですごい。

体の声をできるだけ敏感に感じ取るようにしている。100%ジュースは何かおかしい。体が嫌な感じを訴える。明らかに果物をそのまま食べるのとは違う。100%ジュースだから果物を食べるのと同じ効果があると思ったら間違いかも知れない。むしろ体に悪い可能性すらある。もちろんメーカーによっても大分違いはあるだろうが。私は自分の体の声を信じる。

ショスタコーヴィチの交響曲第11番。血の日曜日を描いたこの作品に木管の色彩はほとんどない。あるのはどんよりと暗く重い光景ばかりだ。第1楽章は情景描写としてはやや長すぎないか?半分の10分ぐらいにしてそのまま第2楽章に行ってもいい気もするが、それではきっとこの悲劇は描ききれなかったのだろう。第2楽章、打楽器群による軍隊とそれ以外の楽器による民衆の激突、銃撃の場面は体に電流が走った。背筋が凍るような感動がある。

5月17日
午前5時起床、ストレッチ、筋トレ後6時出発、4km。若干不安はあるが大分いい感じだ。まあ健康目的なら4〜5km走れば十分。しばらくはこれで行こう。

ついに今日が30代最後の日だ。最後の晩餐も終わった。しかし、今後10年で下り始めるような感じは全くしない。40代、50代も昇り続けるぞ!演奏技術の衰え、病気(癌も実は食事や生活習慣に気をつければかなりその発生率は違う)、怪我、老化などの何割かはその人自身の責任だ。40代を前に、最近食事や生活習慣、運動などについていろいろと調べて実践しているが、これからも様々なことに気をつけ、今のレベルを維持するということではなく、どんどん上を目指していきたい。

5月16日
午前6時起床、6時55分出発。2.5km。こちらはどういう訳かやたらと寒い。しかし今日は雲ひとつない青空。非常に気分がいい。足は大分よくなってきた。明日からはもう少し距離を伸ばしてもいいかも知れない。今回分かったのは、休んで治すよりも鍛えて治した方が効果的な場合もあるということだ。

最近健康関連の書物を読むことが趣味になっている。ある意見に対してできるだけその反対の意見も読むようにしている。ジョギングは体にいいのか悪いのか。サプリメントは体にいいのか悪いのか。現在の私の意見は、適度なジョギングは明らかに体にいい、適度なサプリメントも体にいいということだ。どうやら現代人に癌が増えたり、肥満、生活習慣病が増えている主な原因は低体温だ。そして低体温の原因は運動不足だ。
皆さん、起床時に体温が36度を超えていますか?夕方36.5度を超えていますか?もしそれ以下ならあたなは低体温症です。私はかなり重い重りをつけてウォーキングをしたり登山をしたりしていましたが、結局ランニングを始めるまで低体温症は治りませんでした。体温が正常になってからは、明るく元気、活発になり、疲れにくく、演奏も楽になり、いいことばかりです。そういう意味で適度なランニングは間違いなく体にいいと確信しています。今回足の故障により短い時間のランニングにせざるを得なくなりましたが、その結果僅か15分のランニングでもかなり効果があるということが分かりました。ランニングは低体温症解消の特効薬です。ランニングの最大の利点は、短い時間でも効果があるということです。毎日1時間から2時間もウォーキングする時間を取れる人は限られているでしょう。低体温症の方にはぜひお勧めします。

サトテクノでRCを選定。6本吹いてみたが、その中に非常にレベルの高い楽器が1本あり、それを選んだ。鳴りに関してはむしろ私の楽器よりいい。音のまろやかさなどは若干の差があるが、プロでも使えるレベルだ。RCは、個体差は上位機種よりも大きいものの、きちんと選定すれば値段が安い割りにレベルが高いお得な楽器が手に入る。

ショスタコーヴィチの交響曲第11番。音が高くて口は痛いし、指が大変で腱鞘炎になりそうだ。

昨日のNHKスペシャル、「天山南路 ラピスラズリの輝き」。鳩摩羅什(くらまじゅう)という人が仏教の経典のほとんどを中国語に翻訳したのか。どうやら彼の想いもその文章には入っているようだ。この歴史に翻弄された人物には興味がある。何しろ現在日本の様々な宗派で読まれている経典のほとんど全てが彼の翻訳なのだから。

5月15日
30代も余命2日。125歳まで生きるとして後85年しかない。せめて数億年ぐらいは生きたいものだ。ははは。

所用で御茶ノ水へ。キリンシティでランチ。ここはビールが出るのがいつも遅いとは思っていたが、ランチで30分も待たせるとは信じられない。他の客が「1時間半前に注文したのがまだ来ないんだけど。」と言っていた。もう二度とここでランチは食べない。そこら辺中煙草の煙が充満。分煙する気もなし。法律違反だという意識はあるのか?利益さえ出れば客の健康などどうでもいいのだ、この店は。
30分ほど時間が余り、マクドナルドへ。コーヒー100円、アイスクリーム100円。一緒に食べるとウィンナコーヒーのようでなかなかおいしい。しかしここも分煙されていない。全国展開する大企業がこんな低い意識でいいのか?国は健康増進法に早急に罰則規定を設けるべきだ。こういう恥ずかしいという気持ちすら感じないような経営者どもは刑務所にぶち込めば少しは反省するだろう。

関東で女性専用車両が一斉にスタートした。ただしラッシュアワーのみなので私にはほとんど関係ない。西武線の女性専用車両は最後尾。1両目にして事故で女性ばかり死んだら印象悪いものね。

いつも新幹線で移動する時は、時折デッキに出てストレッチをしている。今回はそれに加えてスクワットをしてみた。120回やってもほんの2分。それを計4ターンほど。そうすると今日立った時下半身の筋肉の感じが違う。重りを巻いてウォーキングするのと同様の効果がある。欠点は人がいると恥ずかしくてできないこと。

今日は電車で7秒法を試した。両足をクロスして、下の足は上へ、上の足は下へ力を加える。左右の足を替えてもう一度。膝の上を両手で押さえ、足は上へ、手は下へ力を加える。足を交代してもう一度。両手を胸のところで合わせて力を加える。両手を胸のところで電車の連結部のように組み、左右に引っ張る。全て全力の6〜7割の力で7秒間。これはなかなか効く。筋肉が目覚め、活動を始める。これも密かにやらないと恥ずかしい。立っている時は爪先立ちが効果的。

5月14日
昨日はディスカバリー・ブラームス本番。前半は交響曲第3番。第1楽章A管のソロをB♭管で読み替えて演奏したが、これは前回も今回も緊張した。この緊張感をなくすために今回最初はA管に別のマウスピースをつけて演奏することを考えていたが、リードが乾くなどの問題を考えて前回同様B♭管での読み替えにした。音色的にも音楽的にもいい感じで演奏できたと思うが、問題はやはり緊張感だ。次回は手書きの移調した楽譜を貼って演奏しようか。どうせほとんど♭をつけるだけと思って今回はそのまま読み替えたが、多少は緊張感が違うかもしれない。
第2楽章のソロはまたまた何人かの方に褒めていただいた。前回もそうだった。どうやら私はこの楽章と相性がいいようだ。これは私にとってブラームスが最も好きな作曲家であるということとも関係しているかも知れない。
霧の中から浮かび上がり霧の中に消える終楽章。最後は感動に浸りきっていた。本番でしか味わえない感動というのは確かにある。例えばモーツァルトのクラリネット協奏曲第2楽章。何度も演奏したことがあるが、本番でのみ、吹いていて涙が出てくるような感動がある。それはリハーサルの時とは全く違う次元のものだ。ホールで千数百人もの聴衆を前に演奏する。客席がシーンと静まりかえり、そこに音楽の感動が波のように伝わって行くのが見える。ピーンと張り詰めたような緊張感、人生をかけてみようかと思うほどの感動は、その中でのみ生まれる。
小山さんはリハーサル初日は一体どうなることかと思ったが、徐々によくなり本番が最もいい演奏だったのはさすがだ。技術的にはぎりぎり弾けるかどうかというところだが、この曲を完璧に演奏できる人は世界に数人ぐらいしかいないかも知れない。日本では聴衆の前で演奏するレベルにある人自体が数人ぐらいか。ブラームスはこれを自分で初演しているのだから、相当な名手だったのだろう。

新幹線で埼玉の自宅に移動。万博の影響か、名古屋から乗車する人が多い。

SACDプレーヤーでマランツのサンプルSACDを聴いた。やはりこれだ!全てのCDをこれぐらいの音質で聴くことができたらどんなに幸せだろう。まるでホールで奏者を目の前にして演奏を聴いているかのようだ。臨場感がすばらしい。これはSACDだからかどうか分からないが、楽器の位置が明確に分かる。例えばドラムの太鼓が大きい順に左から並んでいるのが分かる。その動きを、映像もないのについ目で追ってしまう。こんな体験ははじめてだ。

次回定期演奏会のショスタコーヴィチ作曲交響曲第11番の譜読み。音が高すぎる。これはエスクラだ。ショスタコーヴィチさん、お願いだからこの音域はエスクラを1本入れてそちらに移し、もっと普通の音域にしてください。指は難しいし、指使いがたくさんあってその中からベストの組み合わせを選ぶのにえらく時間がかかってしまう。

先日4月17日霞ヶ浦マラソンの写真とCD−ROMが業者から届きました。結構高いですが、一生の思い出なので買ってしまいました。ゴール直前、ばてばてです。



購入者の声
<B♭クラリネット、Esクラリネット、アルトサックス用ピンクゴールドをご購入の方より>
とても吹きやすかったです。友達も響きが良くなったといってくれました。本当にありがとうございました。

5月13日
シューマンの交響曲第3番冒頭をCDとDVDで聴き比べ。どちらもバーンスタイン指揮ウィーン・フィル。再生にはどちらもすご録を使用。
CD
このCDの録音はよくない。音が平面的だ。
DVD
テレビを消して試聴。ありゃりゃ、ひょっとしてDVDの方が音がいいのではないかと思ってやってみたが、そんなことはなかった。音質はCDよりやや落ちる。映像の力が大きいことを実感。DVDを見ている時に感じる、あの実際に会場にいるかのような臨場感は映像によるものだったのか。
しかしもっと空間的な広がりのある臨場感のある音で聴きたいものだ。せめてCDはもっといい音で聴きたい。レコード会社さん、早く全てのCDをSACDとのハイブリッドタイプにしてください。お願いします。

ムターのカルメン・ファンタジーというCD。1993年の録音。レヴァイン指揮ウィーン・フィル。同じグラムフォン、同じウィーン・フィル、同じムジークフェラインでなぜここまで録音が違うのか。上記のバーンスタインのCDは1984年の録音。ムターのCDには「4D DDD AUDIO RECORDING」と書かれている。どうやらこの技術のおかげらしい。音に空間的な広がりがあり、残響も豊かに録音されている。

5月12日
リハーサル3日目。昨日より若干早く終わった分疲労が少ない。ピアノ協奏曲第2番第2楽章。うねりながら2オクターブ半も上昇するメロディは他に記憶がない。これは正気の状態ではない。そう思える。一体ブラームスに何があったのだろうか。成就できなかった恋への狂おしい気持ちか、大切な人の死か。それが何かは分からないが、オーケストラでこの曲を演奏すると、確実にその渦に飲み込まれる。

交響曲第3番第2楽章のソロを複数の方に絶賛していただいた。非常にうれしいことだ。最近どういう訳か心がとても平穏だ。この楽章のおかげかも知れない。先日紹介した柳澤桂子著「生きて死ぬ智慧」、その冒頭の文章。
「ほんとうは 野の花のように わたしたちも生きられるのです」
私は自分がそう簡単に悟りを開くことができるとは思わないが、私にも確かに野の花のように生きている時間はある。そしてこの楽章はそういう曲だ。

2.4km。残念ながら駄目。故障のおかげで体にいい範囲内に留めておけると前向きに考えるしかないか。しかしたったこれだけでも効果がかなりある。それを知ることができたのは収穫。

5月11日
リハーサル2日目。終了後さらったが、5分でやめた。腕が疲労していてそれ以上さらうと逆効果。下手になるし明日のリハーサルに悪影響が出る。それほど目一杯吹いていないし、握力も加減して使っているつもりなのだが。午後からピアノコンチェルト。これほど大曲で、これほど疲労するコンチェルトも珍しい。コンチェルトと言えば普通は体力的にも精神的にも楽なはずなのだが、この曲は長く、しかも情念が渦巻いている。その渦の中にいて疲労しないというのは無理だ。

2.6km。ああああ!じれったいまどろっこしい!次の100mが命取りという感じがする。壊してしまってはまた1からやり直しだ。どうしても今これ以上走るわけにはいかない。しかしこれほどチンタラと短い距離を走るというのは何とも辛い。うううううう。
しかしこんなにゆっくりと、しかも短い距離しか走っていないのに、この2日間で体脂肪率は7.3%から5.8%に落ちた。これほど短時間で効果的なダイエット法は他にないですよ、皆さん。試さない手はありません。時間にして僅か13〜4分ぐらいですから。私の場合逆に言うと、この程度のジョギングでせっかく食べられるだけ食べて増やした体脂肪率がこんなに簡単に落ちてしまっては困るのですが。

5月10日
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
5月13日に広島でオフ会を行います。
フェニックスホールにて18時45分開演の広響演奏会終了後受付付近で待ち合わせ、もしくはたまやに21時15分に集合してください。たまやについては、トップページから「焼肉のたまや」のページを参照なさってください。
どなたでも歓迎いたしますので、この機会にぜひいらしてください。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ディスカバリー・ブラームス、リハーサル初日。私の感性が最も近い作曲家はマーラー、そして私が最も好きな作曲家はブラームスだ。中でも特にこの交響曲第3番は大好きな曲。その音の洪水にどっぷりと身を浸すことができるというのは何とも幸せなことだ。感動で体に電流が流れっぱなしである。私はオーケストラで1stClかエスクラを吹いていれば幸せな人間だ。それが希望通りこうして1番を演奏している。しかも曲はブラームス。広響はスケジュールに余裕があり、趣味など他のことをする時間もたくさんある。それなのに昨年度はバブル期以来という黒字。東京の自主オケから見れば天国のようなところである。私ほどの幸せ者もそうはいないのではないかと思う今日この頃である。

そろそろ休んで治すのも耐え難くなってきた。今日からは走って治す!2.4km。全く情けない距離ではある。とにかく再発する前にやめる。幸い先日2日連続の登山で、やや回復の兆しが見られた。今日もこの程度の距離なら全く大丈夫だ。ゆっくりゆっくりとこれから走りながら治していこう。汗をたいしてかかず、シャワーを浴びる気にもならない。プロテイン入り牛乳を飲む気にもならない。しかしこの程度の距離でも走らないのとは全く違う。体が目覚めた。そして何だか気分がいいぞ。生活に張りが出る。眠気も来た。やはり走るのはいい事ずくめである。

5月9日
逸品館HPのコラムを読んでいる。この社長の最高のものを追求する姿勢はまさに芸術家である。CDに関する意見は私と全く同じ。つまりCDは音が悪い。CDが出た当初から私はそう感じていた。どうしてこれがレコードに代わるものなのだ?レコードのあの豊かな音に比べて、何と薄っぺらで平面的な音であることか。最近オーディオがはやらないのはCDのせいだ。しかし希望はある。SACDだ。レコード会社はこのSACDにもっと本気で取り組むべきだ。ソフトの数が少なすぎる。全てのCDを現行のCDプレーヤーでも再生できるハイブリッドタイプに早急にするべきだ。人間にとって重要なのは感動だ。感動がないものにお金を出す気にはならない。逆に感動があれば、それに人生をかけようと思う人だって現れる。今のCDには感動がない。だから売れないのだ。レコード会社はSACD、DVDオーディオなどの高音質CDが自らの存亡に関わるということをもっと真剣に理解するべきだと思う。問題はもう一つある。元の録音の悪さだ。特に私が永久保存版として大切にしているバーンスタイン指揮ウィーン・フィルのCDの録音が悪いと泣けてくる。これについては今後SACD版を出すときにいろいろな方法で補って欲しい。切に願う。これにも希望はある。最近非常にレベルの高い録音が増えている。まるで会場にいるかのような、空気感が伝わってくる。録音技術も格段の進歩を遂げている。これからのキーワードは臨場感、空気感だろう。これが再現できれば、きっとそこには感動がある。

トロンボーンのオーディション。一人とても上手い人がいた。金管の人たちはよく知っている人らしい。決まるといいのだが。全体に2次のレベルは高かった。今やボレロのソロを完璧に吹くなど当然のこととなっているようだ。今回の受験者は71名。すごい人数だ。しかもこのハイレベル。トロンボーンでオーケストラに入団するのは非常に難しい大変なことだ。チェロなど以前受験者0名でオーディションがなくなったことすらあるというのに。もう9年も昔の話だが、私が広響のオーディションを受けた時、クラリネットの受験者は47名、同時に行われたチェロの受験者は2名だった。どうしてこうも人数が違うのだろうか。不思議だ。

オーディション終了後、新入団員歓迎会。楽しく盛り上がりました。

購入者の声
<アルトサックスとバリトンサックス、それぞれ金メッキをご購入の方より>
自分はこのリガチャーを使うようになってから、音が遠鳴りするようになったねと言われるようになりました。ほんとにありがとうございました。

<オットーリンクメタルテナー用ピンクゴールドをご購入の方より>
ちょっとリガチャーが大きめでしたが、デュコフメタルテナーに合わせました。もともと暴れることが少ない大人しめのデュコフでしたが、マウスピースに付属していたリガチャーからTリガチャーに替えて、一層コントロールしやすくなり、ラバーやオットーリンク並みの扱いやすさになったと思います。リガチャーの効果は、レスポンスの鋭さと音量にも現れました。通常、Tリガチャーをデュコフに使うのは、鳴りすぎて吹きにくいのをコントロールするパターンの方が多いと思いますが、私の場合はパワーアップさせるのに重宝していて、珍しいかも知れませんね。

5月8日
昨晩は10時頃から眠くて眠くて、耐え切れず10時40分就寝。今朝は午前8時起床。あー、よく寝た。やはり運動の効果は大きい。私のウィークポイントは胃。胃にとってよくないことはいろいろとあるが、特に悪いのが寝酒、夜食。不眠症になるとどうしても寝酒、夜食をしてしまう。夜寝られずに起きているとお腹が減ってますます寝られなくなるためだ。夕食から就寝までは3時間以上開けるべし。運動すると眠れないということはほとんどなく、そのため寝酒、夜食をしてしまう危険性は極めて低い。私にとってこれは運動をすることによって得られる大きなメリットの一つである。最近気になっているのが食べすぎ。本当は胃に負担をかけないよう腹八分目にしたいところなのだが、そうするとさらに痩せてしまう。それは困る。運動せずにたくさん食べても太らないのだから困った体質だ。食べる量については加減が難しい。

すっかりオーディオが趣味になってしまった。アンプの上にCDプレーヤーなどを積み重ねるのはよくないとO氏より指摘がありオーディオラックを調べていたら、逸品館というHPにたどり着いた。
http://www.mmjp.or.jp/ippinkan/
ここの社長の文章がすばらしい。まだ部分的にしか読んでいないが、「聞くべき音と聞かざるべき音」という文章は音楽家としても参考になるほど。私が先日その音の色艶に惚れ込んで買ったQUAD12Lの弟分、11Lが絶賛されているのもうれしい。
と思ったら、12Lの評価はいまいち。ありゃりゃ。ツィーターとウーファーのバランスがという話だが、私は試聴した時、全くそういう聴き方をしていなかった。O君はどうやらそういう風に聴いていたようだ。私には12Lの方が音の色艶と空間の広がりにおいて勝っていると感じられた。「11Lよりも癖が強く、ややドンシャリ(低域と高域が強調された)傾向」とのことだが、それについては全く感じなかった。まあ本人が気に入っているのだからいいではないか。それにこの外観(ローズ)の美しいこと。見ていてうっとりする。

今日は新井口駅から鈴ヶ峯へ。低山でこれほど眺めがいい山を私は他に知らない。それは駅から登山口に向かう途中からすでにそうである。数歩歩く度に立ち止まって眺めたくなる美しい瀬戸内海と島々。右に宮島、五日市市街、左に広島市街、黄金山。電車を降りてから何度も立ち止まって景色を眺めながらでも僅か48分で山頂にたどり着く。ちょっと昼ご飯を食べに市内に出かけるぐらいのつもりで登れる。山頂ですばらしい眺めを楽しみながらお弁当を食べる。今日は日曜日ということもあり、3組ほど山頂で休んでいた。

ブラームス交響曲第3番第1楽章最初のA管のソロ。違う!espressivoじゃない!これはあくまでもgraziosoだ。違う!後押しするな!espressivoでなくと思うと今度は表現がなくなる。ソロだからいくらピアノでもある程度の音量も必要だ。あーあ、どつぼにはまった。1つのフレーズを1時間も練習するんじゃありません!腱鞘炎の元です。大体これはどういう部分なのだ?家族愛、いとおしむ気持ち。しかもそこには長い年月が感じられる。なだらかな、なめらかな、優しい、ほっとする、そういうメロディだ。毎日毎日これだけ練習しているのに、どうして上手くならないんだ、全く。しかしこの1時間の練習で自分の中の何かが変わった。吹っ切れた感じがする。感情を包んでいた膜が破れ、一気に感情が噴出する。イメージが次々と湧いてくる。クラリネット三重奏に感じられる人生の晩年、秋、夕暮れ、ベンチに座ってゆっくりとくつろぐ老人、こういったイメージがこの曲にも確かに感じられる。苦難、挫折、絶望、その果ての諦め、平穏。これを表現するにはある程度の人生経験が必要だろう。第2楽章。田舎の別荘で古くからの親しい友人とくつろぐブラームス。夕暮れ、別れ。第3楽章。この激情は一体何?成就することのなかった恋か、叶う事のなかった望みか。しかしそれも過去の話。その想いが甦り、また消える。

5月7日
昨日の夜はついに眠れなくなった。20分ほど自転車に乗っただけ。運動不足である。一昨日は買い物で3時間も歩いていたので運動は足りていたようだ。やはり適度な運動は必要だ。今日は久しぶりに山に登ってみよう。脚は大丈夫かな?さすがにこれだけ休めば故障は治ったはずだと思うが。

走らなくなって久しい。走っていた日々がまるで遠い過去のようだ。走ろうと思った理由は、本番での緊張感の緩和である。実際に心肺機能が高まり筋肉がついたことによって、演奏に余裕ができた。しかしあれほど自分がマラソンに熱中するとは思わなかった。昨日の「Shall we ダンス?」の主人公の気持ちがよく分かる。実は私は子供の頃から走るのはあまり好きではなかったのだ。これほど走ることが楽しいとは思わなかった。やらない人から見れば、何でそんなことをわざわざ好き好んでするのかね?と訝しがられるようなことでも、やっている本人は楽しくて仕方ないのだ。そして大会。大会に申し込むと気持ちが高まる。2ヶ月前はこの練習、1ヶ月前はこう、1週間前からは距離を落としてと準備をする。それがまた楽しい。きっとダンスも全く同じだろう。きっとまさか私がと思っている人でもやり始めれば結構はまるはずだ。

久しぶりの日浦山。相変わらずの絶景。



あれ?もう山頂?もう少し苦労していたはずだが。あまりにもあっけなくて物足りない。いちばん重い頃の体重が59kg、現在は52.5kg。この差は大きい。6.5kgもの重りを背負って山を登るのは大変だ。それに何日も休んだとはいえ、半年以上も走りに走って鍛えた体力はまだまだ健在だ。ただ、下りになってから左足がやや痛んだ。まだ完治していない。だましだまし徐々にトレーニングを再開するか、それとももっと休むか。悩ましいところだ。

朝日新聞より
「ハインリッヒの法則」
1件の重大事故の背後には29件の小事故があり、ヒヤリとしたりハッとしたりする事故の予兆事象は300件ある。
「ヒヤリハット」の情報を集め、分析し、それによって大事故を防ぐ対策が重要。

筋力を維持するためには、筋肉が全力の半分以上を出す運動が必要。ウォーキングで脚が発揮する力は最大の15%ほど。よってウォーキングでは脚力を維持できない。

<ソプラノサックス用ピンクゴールドをご購入の方より>
セルマーのマウスピースで、これまでは標準のリガチャーを使っていて吹く時の抵抗感が大きく辛かったのですが、このリガチャーに替えて、ずっと楽に息が入るようになりました。反応が良くなり、音の立ち上がりがスムーズに感じられます。全体的に音が伸びやかで、本来の楽器・マウスピースの響きが得られていると思います。私はかなりリガチャーを選ぶ方で、ソプラノ以外も含めこれまでに何種類も替えて効果を確認してきたつもりでしたが、今回替えて感じられた吹きやすさや音色の向上の度合いは過去最大でした。おかげさまで楽しく演奏できそうです。どうもありがとうございました。

5月6日
バーンスタイン ヤング・ピープルズ・コンサート
第9話 印象派って何?
第10話 メロディって何?
アイデアを出し、構成し、全て覚えて喋る。ピアノを弾き、指揮をする。喋るときは理性的に。それが指揮を始めたとたん激しく感情が噴出する。それだけ興奮して指揮をして、よく次の台詞がすぐに出てくるものだ。子供のためのコンサートなのに、ヒンデミットが出てきたりする。子供だと思って手加減はしない本格的なプログラム。分かりやすい解説。熱のこもった演奏。この演奏会に行くことができた幸運な子供達は今どうしているだろう。もう50代になっているはずだ。今の私が見ても参考になることは多いし、感動も大きい。

「Shall we ダンス?」以前見たことがあるので見るつもりはなかったのに、ついつい引き込まれてしまった。いい作品というのは大体こうなる。これほど日本的な映画でありながら、アメリカの人たちの心を掴むというのはすごいことだ。しかし今上映中のリメイクは一体どうなっているのだろう?役所広司が見事に演じた、脂ぎった中年、くたびれたサラリーマン。これを演じるにはリチャード・ギアは格好良すぎる。気になる。

5月5日
やれやれ、休みが2日もリガチャー製作で潰れてしまった。仕方ない。しかしクラシカ・ジャパンでクラシック三昧しながらだからいい労働環境ではある。

モーツァルト レクイエム バーンスタイン指揮 バイエルン放送交響楽団
教会の大聖堂。拍手のない静けさの中で演奏が始まる。最後の音は、まるで永遠に消えゆくようにディミニュエンド。そして鐘が鳴る。その鐘の音も徐々に静まり、再び訪れた静寂の中を指揮者とソリストが下がって行く。特に演奏後の静けさにはゾクゾクと寒気がした。晩年のバーンスタイン。曲が曲だけに、その表情や指揮がまるで命をいとおしむかのように感じられ魂を揺さぶられる。他に知識がない中でこの曲を聴かされたらきっと誰でも信者になるだろう。まるで現実としか思えないようなリアルさで、最後の審判やそれを恐れる人々の心が表現される。傑作中の傑作とはこの曲のことを言うのだろう。

モーツァルト クラリネット協奏曲 クラリネット:シュミードル バーンスタイン指揮 ウィーン・フィル
オーケストラで吹いている時はまだいいが、これは全く駄目だ。音が硬く、音色がまるで変わらず、何かやれば後押しと不必要な装飾音。1楽章途中で聴くのを止め、消去した。せっかくのバーンスタイン指揮ウィーン・フィルが台無しだ。これがプリンツなら永久保存版なのだが。

モーツァルト 交響曲第41番 アーノンクール指揮 ヨーロッパ室内管弦楽団
非常に録音がいい。空間の広がりを感じることができる。要所でのノンビブラートなどのアイデアが面白い。オーケストラのレベルは非常に高い。名演と言えるだろう。

「恋に落ちたシェークスピア」
これは映画。大分前に録画したものをやっと見終えた。これほどすばらしい台本は他に記憶がない。衣装、撮影も非常に高いレベル。それと主演女優のグウィネス・パルトロウ。彼女の卓越した演技力とみずみずしい魅力もこの映画の価値を高めている。「ロメオとジュリエット」などシェークスピアの作品が、なぜ数百年もの間世界中で愛され、いくつもの作曲家が刺激を受けて曲を作ったのか。その理由がよく分かる。

5月4日
リガチャーを製作しながらクラシカジャパンの番組でクラシック三昧。特に印象に残ったものを書きます。

ワーグナー作曲 タンホイザー序曲 ショルティ指揮 シカゴ交響楽団 1976年
ライブ。録音がいい。演奏も、最初の部分はゆったりとしてなめらかで上質。フォルテの部分の弦楽器がすごい!序曲でそんなにエネルギーを使ってこの先大丈夫?と心配になるほど。そして見事に全体が統率されている。確かに一時代を築いた組み合わせだけのことはある。

リスト作曲 ファウスト交響曲 バーンスタイン指揮 ボストン交響楽団 1976年
非常に緊迫感のある演奏。オーケストラのレベルは非常に高い。録音もいい。バーンスタインの集中力はまさに全盛期。まだ途中までしか見ていない。この後が楽しみだ。

モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番 マゼール指揮&ヴァイオリン ウィーン・フィル
白黒の古い映像。音もよくない。誰かと思ってしばらく見ていたら、何とヴァイオリンを弾いているのはマゼールではないか!楽器がよく鳴り、弾きっぷりもいい。なかなかのソリストである。黒髪で若々しい。ヴァイオリンを弾くというのは知っていたが、こんなに弾けるとは知らなかった。

購入者の声
<クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
早速使わせて頂いたのですが、すごく吹きやすくてびっくりしました。出会えて良かったです。これからもクラ頑張ろう、って気持になりました。今後も頼もうとおもうので、よろしくお願いします。本当にありがとうございました!

5月3日
遠方で朝から音教。2日連続早起きで眠い。眠いのは仕方ないが、暗いのは困る。楽譜が見えにくくなり、意識が薄れ朦朧とする。できればどこかカーテンを開けて欲しいのだが、客席に対して横向きに座っている人は、正面のカーテンが開いていると眩しくて楽譜が見えなくなるそうだ。舞台上方の照明を明るくするというのも無理だろうし、困った。ゴールデンウィークでしかも滅茶苦茶いい天気。こんな日に高速を走っていると、そのままどこかに遊びに行きたくなる。しかしこういう日に仕事をするのは我々音楽家の宿命である。普段平日たくさん休んでいるから文句は言えない。

クラシカジャパンをハードディスクに大量に録画。それを不要な部分をカットし、分割してタイトルをつけDVDに焼く。現在この作業の真っ最中。大変です。時々おお!と声が出るほどの掘り出し物があります。
今日の掘り出し物
1.ブルックナー 交響曲第3番 セル指揮 ウィーン・フィル 1966年
セルが指揮する映像はほとんど持っていない。セルがウィーン・フィルを振る映像というのは私にとって非常に貴重だ。やはりセルの音がする。そして確かにそういう音が出るように振っていた。
2.R.シュトラウス 英雄の生涯 ベーム指揮 ウィーン・フィル 1963年
ヴァイオリンソロはボスコフスキー。当然ながら非常に上手い。技術的にも相当に高いレベルだし、緊迫感もあり、色艶もある。クラリネットはプリンツ。若き日のプリンツは全てを超越している。天才というほかない。その後のシュミードルなどとは住んでいる世界が違う。ベームは若く溌剌としていて最初誰だか分からなかった。私にとってベームはがみがみうるさい老人のイメージしかない。音楽も推進力があり生き生きとしている。私はベームはあまり好きではないが、こういうベームなら聴いてもいい。

購入者の声
<アルトサックス用ピンクゴールドをご購入の方より>
明らかに吹き心地が向上し、滑らかに音が出せるようになりました。興味深かったのが、正しくないアンブシュアや姿勢だったり、いい加減な息の入れ方をすると、音のミスが出やすくなったことです。もちろん、きちんと吹けば、今までよりもずっと安定して、安心して吹けます。正しい音の出し方が身に付くと感じました。このリガチャーはマニアックな外見だし、理想の音を追求する経験者限定のリガチャーと思われてしまうかも知れませんが、楽に息が入り、吹いて音を出す楽しさを体感できるのと、正しい吹き方が求められることから、楽器を始めたばかりの初心者にこそお勧めかも知れないと、感じました。

5月2日
朝7時10分に埼玉の自宅を出て東京駅8時50分発ののぞみに乗車。1時半から広島でリハーサル。移動6時間、リハーサル40分。早朝マラソンで早起きには慣れていたつもりだったが、最近それほど早起きしていないため思ったよりしんどい。休みの会社も多いはずなのに、西武線も山手線も完全にラッシュアワー。通常のそれでも85%ぐらいの乗車率だろうか。新幹線も混んでいた。こちらは旅行客が中心。

新しいステレオでテレビの音を出している。このまろやかさ、たまらん!

5月1日
5月です。

4月29日に行われた中学吹奏楽部OB会の写真。



ブラームスのピアノ協奏曲第2番をスコアで練習。ピアノの音の多さには単音楽器奏者としては唖然とするばかり。そして第1楽章の長いこと!終楽章まで終わったかと勘違いしてしまった。それにしても終楽章のスイングは一体どうしたの、ブラームスさん?ブラームスがジャズの開祖だったりして。そんな馬鹿な。

昨日初めてヘルシア緑茶を飲んでみた。これ以上体脂肪が減ると困るので今まで買ったことがなかったのだが、飲んでみると濃いお茶という感じでおいしい。しかし問題はカフェイン。濃厚な分カフェインの量も多い。カフェインの取りすぎはあまり体にいいことではない。最近凍頂烏龍茶を飲んでいるのも、美味しいのとカフェインが少ないという二つの理由からである。昨日はジャワティーストレートも飲んでしまったが、こちらも濃厚で体がカフェインが多いと訴えた。

サプリメントは恐らく体の声に従って飲むのがいい。特に効果がなければ飲む必要はない。悪影響があるのなら飲むのはやめるべきだ。私は現在はビタミンCとビタミンEを朝晩所要量、それにαリポ酸を朝50mgだけ飲んでいる。コエンザイムQ10、Lカルニチンと一緒に所要量を摂取すると私の場合体がやや緊張状態になる。これは多分あまりいいことではない。少量なら体が活性化され元気になる。恐らくその程度がいいだろう。ちなみにこのαリポ酸にダイエット効果があるのは間違いない。ダイエットしたい方はどうぞ。ただし強い空腹感が起こるため、その分食べては何にもならない。

東西を行き来している私の実感として、JR東日本とJR西日本の差は大きい。JR西日本は馴れ合いで仕事をしている。納得いかないおかしなことも数多い。例えば事故が起こった時、その対処のスピードは東西で大きく違う。大体山陽本線の事故でなぜ呉線が遅れなければならないのか。どんな理由をつけようと、これは明らかにおかしなことだ。以前事故で電車が遅れた時、車掌に状況を聞いたら、「あんた運が悪いよ。」だって。すんごいね、この発言。今回の事故の遺族にも同じように言うのだろうか。

NHKスペシャル
喫煙をやめられないのはニコチン依存症という病気であり、やめるには治療が必要。癌による死亡率を下げるには禁煙政策が必要不可欠。