2008年9月分

9月30日
今日は妹の誕生日。
いつもメールだけで申し訳ない。

今博多から特急列車で佐世保に向かっている。
外はずっと雨。
武雄温泉を過ぎた。

昨日の話。
私のホームページ愛読者、リガチャー愛用者の皆さんと夕食。
もつ鍋の店を紹介していただいた。
胡麻が利いていてスープがとても美味しかった。
しかしアマチュアの方の知識の豊富なこと!
私よりずっとよく知っている。

昨晩も今朝もホテルは韓国人の観光客で混雑していた。
福岡は船で安く来ることができ、韓国、特に南部の人にとっては身近な外国なのだろう。

佐世保の小学校で文化庁公演。
雨で視界も悪く、観光する時間は全くなかった。
その後JRで長崎に移動。
この大村線に乗る機会はそうないだろうが、疲れて熟睡してしまいあまり味わえなかった。
サングラス+耳栓は効果絶大である。

前回長崎には4泊し、ちゃんぽんを6食食べた。
その中で最も美味しいと思ったのが四海楼である。
私は地元の人がお勧めする店よりもこの店の方が好みだ。
この上質なクリーミーさがたまらない。
市電に乗って向かったのだが、途中で乗り換えなければならないのが不便だ。
店に入るとMYCの皆さん。
合流させていただいた。
Yさんはとにかくずっと喋っていて面白い。
車中でもずっとそうで、喋らなくなったら寝ているそうな。
おかげでたくさんの料理を味わうことができた。
中でも皿うどんはすばらしい。
基本的にはちゃんぽんと同じでクリーミーである。
ただ、時間が経つとややべったりとする。
どちらか一つと言われたらやはりちゃんぽんだろう。

9月29日
今壱岐の港で船を待っている。

山陽本線が瀬野駅で急病人が出たとのことで遅れた。
本当は広島駅でリガチャーの発送をしたかったのだが、時間がなくなってしまいそのまま新幹線に乗る。
博多駅でエスカレーターを降り、お弁当を買った時点で、リガチャーの袋を忘れたことに気がついた。
やばい!
新幹線に戻ると、幸運なことに清掃作業をしている。
助かった。
博多からタクシーで博多埠頭、そこから高速船で壱岐、ずっとリガチャーと一緒である。
博多駅に戻ってから発送する。

壱岐には以前来たことがある。
今日の小学校は初めてだったが、この郷ノ浦港は2度目だ。
以前来た記憶が残っている。

今日はラプソディ・イン・ブルー冒頭のグリッサンドの調子が悪かった。
昨日は何でもなかったのになぜ?
本番前30分ぐらい練習した。
昨日はM30、今日はB40ライヤーで吹いたからだろうか?
早起きしてどうも気分がすぐれない。
つい悲観的になる。
今日は失敗するのではないか。
何とか上手くいってよかった。

リードがよく分からない。
先日青箱3半を一箱開けて、M30用が1枚、B40ライヤー用が5枚、合計6枚残った。
今回はそのうちの4枚を本番用として持って来ている。
B40ライヤー用だったはずのリードが、なぜかM30でも厚い。
M30用はむしろ薄い。
一体どういうことか。
とにかくマウスピース1個では1枚しか残らず、リードがないと嘆いていたはずなので、それよりはいい状況である。

9月28日
またまた文化庁公演のリハーサル。
指揮者が違うためである。
そのために一度広島に帰り、リハーサルをして、再び九州に行かなければならない。
今日からの指揮者は岩村さん。
今日のリハーサル、特にフィガロの結婚はよかった。
この曲はもう数百回以上演奏しているはずだが、「そうそう、この曲のここ、いいよね。」と、音楽好きで趣味を仕事としている喜びを思い起こさせてくれた。

次の土日、本来は広島に帰るという行程になっているのだが、祖母山と阿蘇山に登る。
(雨で中止する場合もある。)
ずっと保留にしていたのだが、今日週間天気予報を見て決断し、阿蘇のホテルを3泊予約した。
1泊2食付きで何と6000円、しかも口コミでは料理が美味しいと評判だ。
広島に帰るのとかかるお金は変わらない。
2食付きで3泊するので実質的にはずっと安くなる。
ただし週間天気予報というのはあまり当てにならず、予報はどんどん変わっていくのでどうなるか。

17時26分出発、6.2km。
山。
昨日はやや回り道をして険しい岩山も登ったのだが、疲労感も筋肉痛も全くない。
負荷が足りなかったようだ。
という訳で走ってみたが特に問題はない。
ただし寒い。
半袖のランニングシャツは埼玉に置いてきてしまった。
まさかここまで冷えるとは思わなかった。
それでも坂道を駆け上げると汗をかく。
帰り道は小雨が振り出した。
この格好で雨はまずい。
風邪を引いてしまう。
ピッチを速くして発熱量を増やす。
家に帰ると大分汗をかいていた。
体は冷えなかったようで助かった。

9月27日
九重山はすばらしかった。
また写真を整理してページができたらご紹介します。

九重観光ホテルのサービスはすばらしかった。
これほどのサービスを受けたのは初めてだ。
決して値段の高いホテルではない。
夕食の豪華さを考えれば安いぐらいだ。
人として接することができるのがうれしい。
今日は何と登山口まで私一人を送り迎えしてくれた。
ホテルに戻って露天風呂に浸かる。
いつも登山の帰りは、くしゃくしゃになった髪と汗でべとついた体が不快なのだが、気分爽快で帰路につくことができた。

豊後中村駅17時25分発、ゆふいんの森6号で博多に向かっている。
夕日に照らされて稲穂が黄金色に輝き、ススキがキラキラと光って美しかった。
やがて日が沈み、今は夕焼けが美しい。
その夕焼けに向かって列車は進む。
7時前、星が出るまでかなり長い時間夕焼けの色合いの変化を楽しんだ。

9月26日
午前中北九州市内の小学校で文化庁公演。
今日はようやく気温が下がり、あまり汗をかかずに済んだ。
他の皆さんは広島に帰ったが、私は逆方向。
特急で大分へ、そこで久大本線で湯布院、さらに乗り換えて豊後中村。
大分国体のため乗ろうと思っていた特急は満席で、一つ前の臨時列車に乗った。
湯布院への久大本線はとてつもない山深さであった。
最新型車両でUVカットガラスを使用し、座席も特急列車並み。
でも1両編成、もちろん単線。
線路自体はアップダウンがあり曲がりくねっていてスピードは遅い。
湯布院からは古い車両に乗り換えたのだが、なぜかこちらの方がずっとスピードが速い。
延々と続く上り坂をいいペースで走る。
豊後中村駅は思っていたよりも数倍鄙びていた。
九重方面へのバスは1日数本しかない。
タクシーで九重観光ホテルへ。
無謀とも思える急坂、急カーブの連続を終えると、九重のどっしりとして穏やかな山容が広がっていた。
ホテルのフロントの方はとても親切で、なんと明日登山口まで送ってくださるとのこと。
社長さんがクラシックがお好きなようで、演奏家の写真がたくさん飾ってあったので、お話させていただいた。
3ヶ月に1回コンサートを行っているそうだ。
夕食はすばらしかった。
これでこの値段は安い。
夕食後は露天風呂でゆっくりとくつろぐ。
といっても私は体質的に長くは入れないのだが、短い時間でも体はぽかぽか、精神的にもとてもリラックスできた。
九重山群は火山で、硫黄山は今でも噴煙を上げている。
ガスが滞留すると危険なのであまり近づかない方がいい。
ホテルも地熱で全てのエネルギーを賄っているそうで、隣の地熱発電所が白い大量の蒸気を出していた。

9月25日
調子が悪く、気分も悪い。
疲れを取ろうと二度寝したのが悪かったのか。
やることなすこと全て裏目に出る。
博多駅から新幹線で小倉まで。
小倉から日豊本線で苅田駅下車。
今日は徒歩10分歩けと行程表に書いてある。
しばらく行くと学校が見えた。
きっと道があるだろうと学校の方に行くと道がない。
仕方なく引き返す。
楽器、パソコンなどで猛烈に重いリュックを背負い、スーツケースを押して徒歩10分のところが徒歩15分になったダメージは結構大きい。
蒸し暑く、トレーニングの範囲を超えている。
本番は、昨日より若干風があったが、今日も蒸し暑く大汗をかいた。
指がなまっている。
今回楽器紹介はラプソティ・イン・ブルーを吹いている。
それを練習して、10月定期の新曲を練習しているのだが、それだけでは指の訓練は十分ではないようだ。
何か考えないと。
リードによってはややB40ライヤーはきつい。
M35もしくはB35ライヤーが本当に欲しい。
メンデルスゾーンの結婚行進曲は本当に口がきつい。
昨日B40ライヤーできつかったので、今日はM30で吹いたが、結局同じぐらいきつかった。
この曲だけはどうにもならない。
明日はB40ライヤー用のリードをM30で吹いてみようか。

今日は移動距離が短く4時頃には小倉のホテルに着いた。
小倉城に写真を撮りに行こうかとも思ったが、ランニングと重複してしまうので部屋で小倉の地図を見たりしてゆっくり過す。

17時16分出発、12.19km。
小倉城はすばらしいお城だ。
石垣も立派である。
その北側には黄色や赤で奇妙な形をした「リバーウォーク北九州」という巨大な建造物がある。
NHK、北九州劇術劇場などがある。
お城の坂道を走ったり周囲を走った後その南にある勝山公園に行くと、1周460mとやや短いが柔らかい素材で作られたウォーキング・ランニング・コースがある。
整備された美しい公園だ。
あちこち走ろうと思っていたが予定変更。
ここを周回することにした。
旅先できちんとしたコースを走れるというのはうれしい。
ついスピードがでる。
ベストは1km4分13秒。
お城を走ったタイムが坂道のため遅くなっているが、それ以外は全て4分台と絶好調。
朝から体調が悪かったが、すっかり元気になった。

9月24日
昨晩寝る時嫌な予感はしたのだ。
強い空腹感。
しかし空腹でも寝られるというのは経験している。
昨晩も素直に寝られた。
問題はその後。
朝5時半頃、強烈な空腹感で目が覚めた。
食べないととても寝られそうにないので、起きて朝食。
当然もう寝られない。
寝不足だ。
そのダメージは今日の本番中に来た。
時折意識が朦朧とする。
とにかく食べなきゃ。
新幹線で2度目の朝食。
博多駅で大き目の弁当を買って学校に着いてから食べる。
差し入れの羊羹と梨も美味しくいただいた。
夜は居酒屋、その後ラーメン、さらに替え玉。
昨日の反動で今日は食べすぎ。
お腹がパンパン、生まれそう!

特急かもめを佐賀駅で下車し、JR唐津線に乗り換える。
鉄道好きとしては唐津線に乗れるというのはうれしい。
単線で田んぼの向こうに山が折り重なり、美しくのどかな光景が広がる。

今日は1日曇りだったが、本番はこれまでに経験したことのない暑さだった。
自分の腕から生じた汗が大きくなり、滴り落ちる光景を見たのは初めてだ。
トランペットのM氏は、上半身がびしょ濡れになっていた。

福岡の街を走る。
距離は多分6kmぐらい。
普段はコンフォートホテルに泊まっているのだが、今回禁煙ルームが取れず、近くの別のホテルにした。
そのホテルの前の道は、コンフォートホテル前の道と平行だと思っていたのだが、今地図を見てやっと平行でないことが分かった。
ええ?なぜキャナルシティ?
仕方がないので引き返し、以前よく走っていたお寺のたくさんあるあたりを走る。
ホテルに帰ってから階段トレーニング。
1階から10階までを駆け上がり駆け下りる。
これを今日は3回。

博多駅近くの大衆割烹ひかり。
馬刺し目当てで行き、馬刺しももちろん美味しかったのだが、今日最も感動したのは「アブラ坊主煮込み」。
名前の通り、脂が猛烈に乗っている。
まるで豚の角煮を食べているよう。
そして皮はさらに美味い!
こちらはコラーゲンたっぷりの豚足を食べているようだ。
しかしもっと繊細で柔らかくほのかな甘みがある。
締めは近くの「おっしょいラーメン」。
「おっしょい」は「わっしょい」と同じような意味の言葉らしい。
長崎ちゃんぽんを思い出した。
あの上質な甘み、とろみと共通点がある。
麺は博多ラーメンらしく細くて硬めである。

9月23日
明日からの文化庁九州公演のリハーサル。
指揮は芸大の1つ下の後輩、鈴木織衛君。

ユニオン関係で忙しく、まだ明日からの旅の準備ができていない。

ここ1週間ほど青箱3半をまずM30で選び、薄いリードをB40ライヤー用にしている。
先日開けた1箱からは、本番用がM30用1枚、B40ライヤー用2枚残った。
もちろんこのM30用がB40ライヤー用になる可能性はある。
今日のリハーサルでこの3枚を吹いてみたが、B40ライヤーに対してこの2枚のリードはやや厚い。
間を取ってM35、もしくはB35ライヤーというマウスピースはないものか。
B40ライヤーは不思議なマウスピースだ。
オーケストラのトゥッティでは鳴っていないような気がする。
しかし吹き込むと、気がつくととてつもない存在感がある。
自分がこの辺だと思って聴いているところではないところでよく鳴るのだ。
目の前30cmで鳴ると思っていると、自分から1mぐらい離れたところで振動している。
目線あたりで鳴っていると思っていると、もっと下の方で鳴っている。
慣れるのにはもう少し時間がかかりそうだ。

18時0分出発、6.15km。
強い疲労感が足にあり、今日は山だけにした。
昼間はよく晴れていたが夕方から曇り、今日は夕焼けを見ることができなかった。

9月22日
午後事務折衝。
ユニオン関係で休みが2日も潰れてしまった。

昨日のテレビ番組「親が子供に就かせたいお仕事」
飯森さんの年収は4000万円だそうな。
いいなあ。
まあ指揮者の厳しさはよく知っていますから、文句は言いません。
こんなに稼げるのもほんの一握りの人だけ。
「あ、こいつ駄目だな。」と判断した時のオーケストラは怖いですよ。
何しろ100人のプロが全員敵になるのだから。
中途半端な能力で指揮台に立つと大変なことになる。
飯森さんは学生時代、睡眠時間4時間でそれ以外はずっと音楽の勉強をしていたそうな。
もう一人印象に残ったのは作家の石田さん。
7歳の頃から病気のように本にとりつかれ、朝、昼間で読む本を借りに図書館に行き、昼にはその本を返して午後、夜と翌朝読む本を借りるという生活を続けたそうな。
作家になるのはこういう人、普通の人には難しいでしょう。

19時19分出発、10.07km。
レッスンがあったので山には行けなかった。
8km走+坂道ダッシュ20本。
久しぶりの坂道ダッシュ。
張っているのは腹筋下部ではない。
これは大腰筋だ。
100m走のパウエル選手の胴体を輪切りにすると、とてつもなく巨大な大腰筋が2本あり、内臓のスペースは少ししかない。
この筋肉は坂道ダッシュで鍛えることができる。

9月21日
午後2時から5時まで日本音楽家ユニオン中四国地方本部でユニオン広響の運営委員会会議。
明日は事務折衝。
他に用事がたくさんある中で休みの日が2日連続で潰れるのはきついが、引き受けた以上仕方がない。
リハーサルの日の昼休憩はほとんど全て会議があり、弁当ばかりで嫌になる。
しかし最近は難問が多く、それでも全く時間は足りない。
今日はたっぷり3時間あったため充実した議論をすることができた。

<バーチ追悼>
今日の朝日新聞にバーチ(元N響首席ホルン奏者千葉馨氏)追悼記事が載っていたので、私も書いておこう。
初めてバーチを聴いたのは大学1年生の時、今から24年も前のことだ。
小沢征爾指揮新日フィルのリハーサルを聴かせてもらった。
その時にバーチがリヒャルト・シュトラウスのホルン協奏曲第1番を演奏した。
全盛期は過ぎた頃で、速いパッセージにはやや難があったが、その音は信じられないほどすばらしかった。
今までに聴いた中で印象に残っている音は二つ、ライスターの音とバーチの音だ。
両者に共通しているのはその極限まで磨きぬかれた効率のよさである。
加えたエネルギーのほぼ全てが音になり、ロスがほとんどない。
そのため、すぐ近くで聴いても、大ホールのいちばん遠くで聴いても音量が同じなのだ。
ライスターはまだどこから音が出ているか分かったが、バーチの音は一体どこから出ているのかすら分からなかった。
あんな音を聴いたのはあの時だけだ。
その十数年後、アフィニスでバーチと共演することになった。
曲はヒンデミットの木管五重奏曲。
私が上手の端、隣がバーチである。
現在N響首席オーボエ奏者の青山君が派手に動き回って吹いていたので、真似して動いてみたら、
「おめえなあ、動くと耳が聴こえなくなるんだよ!」
「ひゃー!わ、わっかりました親方!じっとしてます!」
JTアートホールでのゲネプロの時の話だ。
丸い穴がたくさん開いた譜面台に厚紙をガムテープで貼ってある。
バーチ「おい、これは誰のアイデアだ?」
私「邪魔ですか?」
バーチ「だから誰のアイデアだって聞いているんだ!」
ひえー!
ステージマネージャーが5人ほどさっと集まった。
緊張感が走る。
ステージマネージャー「あの、これは光で楽譜が透けないように貼ってあるんです。」
バーチ「あー、いいアイデアだな。」
いいアイデアなら、怒鳴らないで!お願い!

18時11分出発、11.18km。
山川。
もっと早く出発したいところだが、会議のため昨日よりさらに遅くなってしまった。
午前中猛烈な雷雨。
普段雷は怖くないのだが、ここまで至近距離で「ピカ パリパリバギバギゴゴゴー!」とやられるとたまらない。
それが夕方にはすっかり晴れた。
JRで帰宅途中、鉾取山山系が夕日に照らされ、昼間上から照らされるのとは違い表面の起伏が陰影によって強調されて見事だった。
今日も夕焼けを堪能しながら走った。
2日連続の山川だが、先日よりも大分楽だ。
体がこの強度に慣れてきたようだ。

9月20日
昨日の話。
本番後、厚生年金会館近くのナチュラルスタイルというお店で打ち上げ。
以前Voyageというお店があったところにオープンしてしばらく経つが、夜のみの営業のため昼食では使えず、ようやく今回訪れることができた。
多国籍料理で何でも出てくるが、その全てに工夫がほどこされていて新鮮な驚きや感動がある。
最後に注文したメニューに載っていないケーキも見事だった。

なぜ人は歳を取ると時間が早く過ぎるように感じるのか。
1.脳の記憶には限界がある。
だから脳は同じようなことは記憶せず省略してしまう。
子供の頃は見るもの全てが新しい。
子供の脳にはまだあまり情報が入っていないため、次々と新しい記憶が入っていく。
だから時間が長く感じるのだ。
それに対して、歳を取ると周りの大体のものはすでに知っているものだ。
だから新たに記憶する必要がない。
新たに入る刺激が少ないため、時間が早く過ぎたように感じる。
2.驚きや感動が多ければ時間は長く感じる。
子供の頃は見るもの全てが新鮮で驚きに満ちている。
1日に実に多くの驚きや感動がある。
だから子供にとって1日は長いのだ。
歳を取ると新たな感動が少なくなり、結果として時間が早く過ぎたように感じる。
大人でも、いろんな事に驚いたり感動している人はそうでない人に比べて時間の経過が遅いはずだ。
3.走っている時、時間は非常にゆったりと流れる。
走っている間は極めて短い時間に様々なことを感じ、考え、実践している。
実は実感としての時間の経過は心拍数に関係があると思う。
走っている時の心拍数は平常時の倍近い。
だから実際には1時間走っている時、私は2時間という時間を過しているのだ。
緊張感のある本番も同様だ。
これまではこの3つが、この問いに対する私の答えだったのだが、最近もう一つ別のことを考えている。
4.先日山に登った際、傾斜が急で浮石が多く危険な下り坂を、若いカップルが駆け下るようなスピードで私を追い抜いていった。
この危険な急坂であのスピードは無謀だ。
彼らは山に対する知識も怖さもないからあのスピードで下れるのだ。
そう思っていたのだが、しばらくして果たしてそれだけだろうかと考えるようになった。
彼らは私よりも脳の処理スピードが速いのではないか。
子供がゲームをしているのを見ていると、考えられないほど脳の処理速度が速い。
私は人よりも脳の処理速度が遅いとは思わない。
オーケストラで起こる様々なことを素早く認識し反応することには自信がある。
しかしそれとは別の次元で、彼らの脳の処理速度は速いのではないだろうか。
高齢者の脳の処理速度が遅いということは分かっている。
人の脳の処理速度は歳を取るごとに徐々に遅くなり、そのために時間が早く過ぎるように感じるのではないだろうか。

18時5分出発、11.27km。
山川。
北の空に巨大な雲。
時折不気味に光る。
その西の端が鮮やかに輝き、オスライオンが口を開けているように見えた。
しかしそれも僅かな時間で急速に色を失った。
出発の時間をもっと早くする必要があるようだ。
練習もしなければならないし、これ以上早く出発するのは厳しいぞ。
帰りは結構暗くなった。
瀬野川も暗い。
無灯火の自転車が2列で喋りながら近づいて来るのが危ない。
面倒だがヘッドライトをした方が安全ではあるだろう。

9月19日
日本音楽教育文化振興会からプロフィールと写真を送って欲しいというメールが来たので送ると、日本管打楽器コンクール受賞者のページにアップしてくれた。
http://www.jmecps.or.jp/kanda/old/oldwindcompe09.htm
ところが日本管打楽器コンクールで検索しても、名前だけ書いてある別のページにしか行けない。
しばらくしたらこれが正式なページになるということだろうか。

JRが広島駅直前で1時間止まった。
原因不明の停電とはさすがJR西日本。
今の携帯を購入してしばらくはワンセグで楽しんでいたのだが、最近はすっかり見なくなった。
暇なので久しぶりに録画しておいた番組を見た。
録画しておくとこういう時助かる。
ちなみにマイクロSD4GBを入れてあるので12時間録画することができる。

定期演奏会本番。
サックスの平野さんがすごかった。
よくゲネプロをあんなテンションで吹けるものだ。
私ならできるだけ疲労しないようにゲネプロは楽に吹く。
それで本番でさらにハイテンションで演奏できるのだから大したものだ。
しかも、E.バッハのフルート協奏曲(ソプラノサックスバージョン)もグラズノフのサクソフォン協奏曲も暗譜である。
管楽器奏者は普通あまり暗譜しないのだが、よくあんなややこしい曲を暗譜できるものだ。
テクニックはすばらしい。
相当きっちりさらい込んでいる。
目指す音楽もはっきりしていて、特に極限のピアニシモを目指しそれを見事に実現していた。

B40ライヤー&青箱3半で初の本番。
V12の4番ほど吹き込めないという点は注意が必要。
強く吹きすぎるとリードミスになる恐れがある。
青箱3半は雑音がなく澄んだ音色で、B40ライヤーの音色には独特の魅力がある。
M30との違いをきちんと認識さえすれば、特に問題なく使える。

購入者の声
<バックンのバレルMoBa(ココボロ材65mm)をご購入の方より>
荷物を開けた時、あまりのハデさにちょっとびっくりしました。
同じココボロでも見かけに違いがあるんですね。
とてもベルと同じ材質には見えませんでした。
さっそく、昨日の練習で使ってみました。
他のメンバーが、「また変った物を使っている。」というような目で、見ているのがひしひしと感じました。
しかし、いざ使ってみると非常に柔らかく、軽く鳴りました。
見た目のハデさと違って、優しく落ち着いた音色でした。
また、自分のそばで鳴っている音が、音色のため小さく聞こえるのでついつい吹きすぎてしまいました。
そのためか「今日は音色が違って、よく聞こえるね。」と他のメンバーから声をかけてもらえました。
ベルの時もびっくりしましたが、吹奏感・音色が大きく変わりまったく違った新しい楽器を吹いているような感じです。
そのうえ、音程も良くなりました。
また、楽器を吹くのが楽しくなりそうです。
今回もいいものを選定していただき、ありがとうございました。

9月18日
リハーサル3日目、明日本番。
指揮のデリック・イノウエ氏はとことん曲のキャラクターや音色を追求する。
本来リハーサルとはこうあるべきものだろう。

フランスに留学していた時、毎週パリ管弦楽団を聴きに行っていた。
3階のいちばん上の席で値段は1000円だった。
パリ管弦楽団はシーズン中、毎週月曜日から水曜日までリハーサルをし、木曜日と金曜日の二日間サル・プレイエルで定期演奏会を行っていた。
今考えるとすごいことだ。
土日は休みのように見えるが、実際には二日間まるまる練習しても定期演奏会のプログラムでは間に合わないだろう。
つまり、休みなし、しかも譜読みが間に合うかどうかというスケジュールである。
当時音楽監督はバレンボイムだった。
この指揮がひどかった。
バレンボイムが指揮すると、ほとんどの演奏会はぐちゃぐちゃになった。
バレンボイムには理念しかない。
弦楽器はこういう特性、管楽器はこういう特性で、それぞれこう降ればこうなるということが頭に全くない人なのである。
ただただこの曲はこうあるべきだということしか頭になく、その理念を振ると実際にはオーケストラの機能はこういうものだから現実としてこういう結果となるということはまるで考えていない。
そしてフランスのオーケストラは全体としてこういう指揮者と相性が悪い。
特にパリ管弦楽団との相性は最悪だった。
パリ管弦楽団は独特の色艶を持っており、いい指揮者が振れば感動的な名演になるが、指揮者との相性が悪いとそれはひどい演奏になる。
平均点はフランス国立管弦楽団の方が高いだろう。
ところがそのバレンボイムは、ベルリン・フィル、バイロイト祝祭管弦楽団、シカゴ交響楽団とはとてつもない名演を残している。
これらのオーケストラは、指揮者が理念しか振らなくても機能するオーケストラなのである。

18時0分出発、6.21km。
2日連続山川は今の実力に対して負荷が大きすぎたようだ。
今日はやや疲労感があったため、山だけにした。
台風が迫ってきている今日、これほどの夕焼けを見ることができるとは思わなかった。
下層には分厚く色の暗い雲が南から迫ってきていて、その先鋒はすでに北の空にある。
上層には空全体を覆う筋雲が淡いピンク色に染まっている。
そして中層の雲は、沈んだ太陽の光を浴び黄金色に輝いている。
しばらくすると上層の雲が金色に輝き始めた。
逆に中層の雲はいつの間にか濃いピンク色になっている。
その美しさに息を呑み、見つめながら走っていると、瞬く間に色が変わる。
遠くからその金色が徐々にピンク色に変化し、西の空に迫っていく。
その変化が、僅か数秒で違いを認識できるほど速い。
帰りには南から侵攻してきた分厚い雲が西の空をほぼ制圧。
夕焼けのが楽しめるのはほんの十数分だけ。
しかも、今日と同じ夕焼けは二度とない。

9月17日
マウスピース選定について。
これからしばらくの間、B40ライヤーの選定料を2000円に値下げします。
現在の選定料は、M30トラディショナルとB40ライヤーが2000円、それ以外が3000円です。
ただし複数本の場合は1本あたり2000円です。
ご希望の方はご連絡ください。
よろしくお願いします。

リハーサル2日目。

15時59分出発、11.23km。
山川(今後呉娑々宇山水谷峡登山口往復6km、その後瀬野川河川内コースを5km走ることを山川と書くことにする。)
レーダーを見ると雨の範囲が近づいてきている。
珍しく早い時間に出発。
空は分厚い雲に覆われ、霧雨が降ったり降らなかったりという天気。
ちょっと走りすぎたか。
今の実力では、2日連続山川は負担が大きい。
今日は山だけでもよかったかも知れない。

エキストラの方など数名で久しぶりのたまや。
レバ刺しが絶品!
牛たたきもたまらん。
来年には立ち退きが予定されていますが、とりあえず今年は開いています。
皆さん、行くなら今ですよ!

購入者の声
<B40ライヤーをご購入の方より>
息がたくさん入り、音が開かない、すごいマウスピースを選定していただき、ありがとうございました。
またお世話になると思いますが、よろしくお願いします。

9月16日
定期演奏会リハーサル初日。
プロコフィエフのシンデレラ組曲第1番はかなりの難曲で、特にヴァイオリンは難しそうだ。
指揮はデリック・イノウエ氏。
とても人柄のいい方で、曲をよく理解し、音楽的な表現を求める姿勢はすばらしい。
ただ、まだ指揮に慣れていない。
最初速めに振って、途中でやや遅くなる。
これはきっとオーケストラに合わせているのだと思うが、始まったテンポで演奏すると速すぎるので修正しなければならないが、これが難しい。
それと、途中で恐らく表現するための指揮が速く見えるところがあるが、これも慣れる必要がある。

M30&V12の4番 VS B40ライヤー&青箱3半
ますM30だが、昨日新しいマウスピースに合っていたはずのリードが今日は厚すぎて古いマウスピースにしか合わないなどのぶれがあり苦戦している。
それに対して、B40ライヤーと青箱3半は相性がよく、何の問題もない。
今日のところはB40ライヤー&青箱3半が優勢である。
しかしM30は青箱3半が丁度よかったはずなのに、なぜこんなに薄くなってしまったのか。
ヴァンドレンでは新しいマウスピースが出るとリードが新しいマウスピースに合うようになる。
これは昔からの法則である。
20年前、私の留学中もそうだった。
つまり、M30が新発売された頃はM30に合っていたのだが、その後B40ライヤーが新発売されてリードをそれに合わせるようになったのかも知れない。
これは、リードのテストをするヴァンドレン社と契約している奏者が、新しいマウスピースに移行することが原因とも考えられる。
もちろん単純に、1枚1枚包装する現行方式では乾燥しすぎて薄くなるのかも知れない。

18時8分出発、11.2km。
呉娑々宇山水谷峡登山口往復6km、その後瀬野川河川内コースを5km。
行きは淡いピンク色の夕焼けが見事だったが、帰りは思ったよりも暗くなった。
さらに早く出発する必要がある。
あまりにも日が暮れるのが早くなると、山には行きにくくなってしまう。
その後、シューズをゲルDSトレーナー13からターサーRSアリビオに履き替え瀬野川へ。
山から平地に下りると、大リーグボール養成ギブス(古い!)を外したような爽快感!
このスピード感がたまらない!
4分台が並び快感!
この練習法はいいかも知れない。
山の登りで前に進む筋肉と心肺機能を鍛え、下りで着地の衝撃に耐える筋肉を鍛える。
平地ではスピード感を楽しみ、フォームを作る。
調子がよければ飛ばし、調子がそれほどでもなければゆっくり走る。
調子が悪ければ平地はなしにすればいい。

購入者の声
<アルトサックス用ピンクゴールドをご購入の方より>
驚愕、驚愕でした。
すごい鳴りように驚愕しました。
すごいですね。
本当に有り難うございました。

9月15日
新幹線で広島に移動。

東京駅で茂木さんを見た。
先日指揮したばかりなので気がついたが、そうでなければ目立たない色の服に普通の鞄で完全に周りのサラリーマンに溶け込んでいる。
最初CD屋に入るのを目撃、その後本屋でも見かけた。
時間を潰していたということは新幹線に乗るのだろう。
これからどこに行くのだろうか。

B40ライヤーに慣れてきた。
スタッカートの問題も解決。
問題はM30に対して青箱3半が薄いということ。
M30にV12の4番もいいのだが、V12の4番はやや雑音がしたり柔軟性に欠ける点が気になる。
やはりリードは青箱3半がいい。
ということで、リードにマウスピースを合わせた方がいいのかも知れない。

9月14日
読者から、ココボロとローズウッドは同じではないかというメールを頂き、調べてみたところ近縁ではあるが色や性質はかなり異なるようだ。
色はローズウッドの方が赤みが強い。
比重は、ローズウッド1.04に対してココボロ1.1とのことで、ココボロの方が鳴りはいいと思われる。
いずれにしても、比重の軽い木は遠鳴りしにくいので、購入する場合は十分注意したい。
バックンのバレルにしても、9月の新製品MoBaでようやく納得できるようになったが、遠鳴りしにくいというのが最大の問題点である。
遠鳴りするかどうかということは音大生でも分からない人がほとんどで、プロになって毎日ホールで演奏するようになり、何年かしてようやく判断できるようになる。
基本的にはホールの向こうの壁にぶつかって返ってくる反射音で判断すれば間違いないのだが、プロでもそれをきちんと理解していない人がいるぐらいである。
経験を積めば、狭い部屋でも倍音列の並び、つまり音色感でその音が広いホールで遠鳴りする音かどうか判断することができる。

青箱3半がM30では全滅、B40ライヤーで3枚残った。
この3枚がなかなかいい感じだ。
M30にV12の4番という組み合わせよりもむしろいいかも知れない。
B40ライヤーは当然ながらB40的で、丸くて太い音色が魅力的だが、ややスタッカートがしにくい。
その点M30は素直に吹くことができ、スタッカートもしやすい。
M30を何本か同時に使用するというのはこれまで問題なかったが、吹奏感が違うためM30とB40ライヤーを同時に使用するのは難しいかも知れない。

9月13日
先日購入したB40ライヤー。
M30で駄目だった青箱3半がなかなかいい感じだ。
豊かで存在感のある音が出る。
これで実際に演奏してみて体力的に大丈夫ならいけるかも知れない。
M30の方はというと、練習用リードが次々と駄目になる。
B40ライヤーにはこれらのリードはなぜか合わない。
ちなみにV12の4番もB40ライヤーとは相性が悪いらしく、全く受け付けない。
藁にもすがる思いで、しばらく取っておくつもりだった先日購入したM30で吹いてみると、何と今のM30で駄目だったリードが全て使えるのだ!
選んだ際には今使っているものと同じようなマウスピースだと思ったのだが、実際にはかなりの違いがある。
新しいM30は華やかで鳴りがいい。
やはりマウスピースは定期的に選んだ方がいい。

プロコフィエフ作曲 バレエ音楽「シンデレラ」全曲
アシュケナージ指揮 クリーブランド管弦楽団
先日シンデレラの第1組曲を探したのだが入手できなかった。
仕方がないので全曲版から探して聴いたのだが、数曲を1曲にまとめたり、カットされたりとかなりアレンジされていて見つけにくい。
結局2曲見つからなかった。
この曲は全曲を過去2度演奏したことがあるので大丈夫だとは思うが。
膨大な数の曲からほんの一部分だけを取り出すのはもったいない気がする。
他にもいい曲はたくさんあるのだ。

9月12日
M30トラディショナルはあっという間に売り切れてしまいました。
どうぞご了承ください。
久しぶりの大量入荷でうれしくなり、あれもいいこれもいいとつい買いすぎてしまい、レジで焦ってしまった。
まずい!これじゃ在庫が多すぎる!
まさか日記に書いて半日で売り切れるとは。


うーん、美しい!
MoBaの中でも特にこの個体は美しい。
これが手元を離れてしまうとは名残惜しい。
自分用も買っておけばよかったなかあ。
バックンはベルは高いけど、バレルに関してはトスカGLとそれほど変わらない。
そして音がまたいいのだ。
遠鳴りだけで見ればトスカGLの方が優れている。
しかし、バックンの中では、しかもココボロ材としては驚くほどよく鳴る。
バックン特有の心地よく軽い響きで、振動が指に伝わるのが気持ちいい!

9月11日
アクタスでセルマーのバスクラリネット、バスクラリネット用B40、セルマーの120、バックンのバレル(ココボロ材)、それにB♭クラリネット用M30トラディショナル、B40ライヤーを選定。
新しいセルマーのバスクラリネット、Privilegeは本当にすばらしい。
これまでもセルマーのバスクラリネットは評価が高かったが、さらに完成度が高まった。
3本吹いたが、どれでもいいぐらい全体のレベルが高い。
バスクラのB40はB♭管用よりも吹きやすくていい。
ただ、私は普段セルマーの120を使っているのでアンブシュアを変える必要がある。
どうもリードミスが出やすい。
もっと口を広くした方がいいようだ。
セルマー120はもう少し全体のレベルが上がって欲しい。
今回は荒い音のマウスピースが多かったが、幸い本数が多かったため納得のいく選定をすることができた。
バックンのバレルは、9月に出たばかりの新製品、MoBa(モラレスとバックンの共同開発)がすばらしい!
心地よい音色でよく響き、指が振動して気持ちいい。
遠鳴りという面ではトスカGLがいいが、思わず自分用を買おうかと思ったほど魅力があった。
M30トラディショナルは今回かなりの本数が入荷し、レベルが高かったためついうれしくなって多めに買ってしまった。
ご希望の方は、マウスピース代金8400円、選定料2000円、送料500円でお送りしますのでご連絡ください。
実は今リードで悩んでいる。
ヴァンドレンのリードが1枚1枚袋に入るようになってからずっとである。
どうも以前より薄いし、音が硬い。
本当はトラディショナルの3半でいきたいのだが、仕方がないのでV12の4番も同時に使っている。
今回自分用に買ったM30も、もっと薄いリードに合うものを買おうと思っていたのだが結局今使っているマウスピースと同じようなものになってしまった。
それで今回はB40ライヤーを自分用に1本買ってみた。
これだとM30で捨てていたトラディショナルの3半のうち数枚が残る。
上手く行くかどうかはしばらく様子を見たい。
さて、セルマーのバスクラはケースがまたすばらしい。
小さくて軽くデザインもいい。
お金があったら欲しい。
ただ、値段は高い。

9月10日
昨晩はなかなか寝付けず、夜中に目が覚めてまた眠れず、ひどい目に遭った。
これがカフェインのせいであることは間違いない。
何度も同じ目に遭っているのに、またやってしまうとは情けない。
コーヒーの幻惑には抗し難いものがある。


9月9日
レストランにて。
他の客に出されているアイスコーヒーが何とも美味しそうだ。
私は本来コーヒーは大好きなのだ。
特に暑い時期のアイスコーヒーはたまらない。
しかしカフェインに弱い体質のため、しばらく飲んでいなかった。
飲まないとますます弱くなる。
しかしどうしても欲しい。
覚悟を決めて注文。
コーヒーに含まれているカフェインの量は、店によってまるで違う。
この店はカフェインは少なめだ。
味はスーパーで売っている紙パックと大差ない。
恐らく業務用の紙パックに入ったやつだろう。
見た目があまりにも美味しそうだったのでがっかりだが仕方がない。
美味しいコーヒーを飲むためには、もう少し高級なレストランに行く必要がある。
そして、本当に美味しいコーヒーには、時に猛烈な量のカフェインが入っている。
一度それで半日以上体がおかしかったことがある。
カフェインには致死量がある。
10g、つまりコーヒーを100杯飲めば死ぬこともある。
午後、何だかいつもよりも調子がいいし、元気だし、気分もいい。
コーヒーもたまにはいいものだと思っていたら、夕方練習中、息苦しく、心臓がドキドキする。
カフェインはやっぱり怖い。

9月8日
サトテクノでプレスティージュとフェスティバルを選定。
2本ずつ出してもらったが、今回はフェスティバルの方がレベルが高かったため、フェスティバルをさらに2本出してもらって選定した。
これまではフェスティバルが鳴りがいい分軽い感じになり、あまりプレスティージュと差がないことが多かったが、今回は個性の差がはっきりとしていて、フェスティバルは太くしっかりとした重厚な音の傾向だった。

次の定期演奏会で演奏するプロコフィエフ作曲「シンデレラ」組曲第1番を練習した。
この曲は、バレエ全曲を2度演奏したことがあるが、もらった楽譜が全く違った。
プロコフィエフのスコアは移調楽器もinCで書かれている。
どうやら元々パート譜はなく、写譜屋が適当に考えて、ここはB♭管、ここはA管という具合にしているような感じなのだ。
片方はA管が多く、片方はB♭管が多い。
プロコフィエフの音楽は、結局どちらで演奏しても同じぐらいややこしいことが多い。
写譜屋が迷うのも無理はない。
しかし本来B♭管とA管のどちらにするかというのは作曲者が考えるべきことだと思うが。
そして今回の第1組曲。
これまでに演奏した楽譜は両方とも冒頭はinAなのだが、何と今回はinBで書かれている!
第3の楽譜の登場である。
しかも、やたらと♯が多かったり、ダブル♯があったり。
つまり今回この楽譜を書いた人は、あまり考えずにとにかく1音上げて移調したと思われる。
つまり、例えばここは実際にはGis Durであり、これをそのまま1音上げればAis DurになってしまうからB Durで書こうなど考えるのは面倒という人が書いたのだ。
それで苦労するのは読み手、つまり演奏者である。
ついでに、ここはA管の方が簡単だろうということもほとんど考えていない。
ただ、なぜか一箇所だけA管のところがある。
さすがにここだけはB♭管ではまずいと思ったのだろう。

9月7日
広響ホットコンサート本番。
遠藤真理さんは、本番がいちばんいい演奏になるあたりさすがだ。
飯森さんはやはり速かったが、何とかきちんと演奏することができた。
とある方に、「高尾さんは限界がないんですね。」と言われたり、普段そんなに話をすることのない方に、「よくあんなに速く吹けるね。」と言われたり。
限界ありますって。
だったん人も速かったが、スペイン奇想曲の2曲目も速かった。
最後の速いパッセージがぎりぎり。
走るようになってから、こういう際どい時にも割合平静でいられる。
心拍数は上がるが、それを下げることにも慣れた。
今日はやたらとたくさんソロがあったが、リードが丁度いい具合に育ってくれたということもあり、自然で豊かな響きを出すことができたと思う。

本番後新幹線で東京に移動。
ずっと山の本と地図を読んでいた。
いくら読んでも飽きない。
穂高にも行きたいが、先日槍ヶ岳に行った時と同じ道ではなく、別の道を通れないか?とか、黒部五郎岳に行きたいが、鷲羽岳とコースが重なっているので別のコースはないか?とか、興味が尽きない。

9月6日
チェリスト遠藤真理さんとチャイコフスキー作曲「ロココの主題による変奏曲」の合わせ。
小柄なのに存在感のある音を出し、チェロに体格は必要ないんだなと思わせる。
表現力やテクニックもすばらしい。
芸大の大分下の後輩で、日本音楽コンクール第1位などのコンクール歴がある。
まだ留学中らしいが、すでに国内の多くのオーケストラと共演しており、売れっ子となっている。

帰宅後30分ほど練習したが、明日に影響が出ない範囲をやや超えた。
一晩寝れば大丈夫だと思うが、とにかく明日はできるだけ練習しないということが重要だ。
飯森さんはやっぱり速い。
棒の通りにやるとやや速すぎるようだ。
恐らく最初棒でみんなを煽っておいて、やや落ち着いたところのテンポにするようだ。
だからといって棒より遅く演奏するのは危険すぎる。
自分が周りよりもやや速い場合は何とか対応できるが、遅い場合は事故になりかねない。
この辺りが難しいところだ。
本当は棒を見ずに好きに演奏したいが、そうもいかないだろう。

18時6分出発、6.27km。
今日も呉娑々宇山水谷峡登山口往復。
午後5時過ぎから夕立が降り始めた。
今日は走れないかな。
レーダーを見ても広島市を覆い尽くすぐらいの範囲で降っている。
しかしどうしても走りたい。
練習後、小降りになったので覚悟を決めて出発。
しばらく行くと、何と道路が濡れていない。
ここは降っていないのだ。
雨が降ったところと降っていないところが、見事に分かれている。
Aさん宅は雨が降ったが、隣のBさん宅には降っていないのだ。
これは面白い。
と思っていたら雨が降り出した。
しばらく山を登ると雨が止んだ。
しかも道路が乾いている。
ここは全く雨が降っていないのだ。
折り返してしばらく下ると、あるところに境界線があり、その先の路面は濡れている。
ここはさっき雨が降っていたところだ。
そのうち再び雨が降り出した。
これほど雨が降っているところと降っていないところの境界線をはっきりと、しかも何度も見たのは初めてだ。

9月5日
7日の広響ホットコンサート・リハーサル初日。
飯森さん、速いよー!
特に「だったん人の踊り」は勘弁してください。
まさか2つ振りだとは思わなかった。
仕方がないので、とにかく頑張ります。
最初の曲がR.コルサコフ作曲「ロシアの復活祭」序曲というややこしい曲で、今回初体験。
2曲目がチャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」。
後半はだったん人に加えてスペイン奇想曲まである。
精神力や握力が持つかどうか。

東京マラソンに申し込んだ。
来年は1ヶ月ほど遅くなり、3月22日に開催される。
倍率が高いので外れる可能性は高いが、一度走っているので、駄目なら駄目で他の走った事のないマラソン大会を走るという楽しみもある。

18時25分出発、6.26km、所要時間42分、最高地点標高233m。
呉娑々宇山水谷峡登山口往復。
昨日の蓮花寺山は最高地点標高381m、往復10.62kmと負荷が大きすぎる。
年間でももっとも厳しいプログラムのため、今日は丁度疲れが取れて元気になる負荷のコースにした。
帰宅後練習していたら出発が遅くなってしまった。
これまでで最も帰りが暗くなった。
毎日どんどん日が短くなり、感覚が対応できていない。

9月4日
西条駅から車で30分ほど行ったところにあるホールで音楽鑑賞教室。

17時52分出発、10.62km、所要時間1時間11分。
蓮花寺山北斜面経由最高地点標高380m往復。
マラソン自己ベストの原動力となった坂道トレーニング。
その中でも最も負荷の大きいコースを久しぶりに走った。
冬に比べて木が生い茂り、昼なお暗い。
平地ではあり得ないほど冷たい風が吹く。
最高地点からの夕日に染まる瀬戸内の風景、広島市街、宮島などの光景がご褒美である。
問題は延々と続く下り。
いかに故障せず鍛えるか、そのために着地の衝撃ができるだけ少ないように気をつけながら走る。
この季節、思ったよりも帰りが際どいほど暗くなった。
もっと早く出発しないと。
それと、蓮花寺山西斜面経由では一般道部分に車による危険がある。
距離は長くなるが、呉娑々宇山南斜面経由にした方がいいかも知れない。

アンビリーバボー。
バスケットボール部のマネージャーとして3年間チームに献身的に尽くしてきた自閉症の少年。
他人とのコミュニケーションが上手くできず、背も低いため選手としての入部はできなかった。
高校3年生最後の試合、残り4分で彼が出ると会場は興奮の坩堝となる。
6本連続3ポイントシュートで得点王になってしまったのだ。
出演者は分かっていない。
あれはたまたま奇跡的にできたのではない。
彼は普通の人の想像を絶するほど練習し、いつもあれぐらいのことができていたのだ。
あの自然体でのシュートは決してその時だけの集中力ではなく、普段通りにやっているだけだ。
試合に出る可能性がない中で、ただ楽しいからという理由だけでそれだけの練習ができたというのがすごい。

購入者の声
<テナーサックス・ガーデラメタル(お送りいただいてのオーダーメイド)、金メッキ1.8mmとピンクゴールド2mmをご購入の方より>
非常に軽く鳴る感じでどちらも大変気に入りました。
ありがとうございました。
今後とも宜しくお願いいたします。

9月3日
午後音教のリハーサル。
その後ジュリエットで髪を切る。

ユニクロでワイシャツを買ってみた。
2980円。
質もいいし、ノンアイロン、Mで大きさはぴったり。
何だ、これでいいんだ。
問題はズボン。
以前はウェスト70cmのものを置いていたのに、最近は73cmからしかない。
73cmはダボダボで格好悪い。
70cmが置いてあるからユニクロに来ているのに、これじゃ来る意味がない。

最近NHKの「ためしてガッテン」が面白い。
今日のテーマはアルツハイマー。
有酸素運動をする人に比べて、しない人は3倍アルツハイマーになりやすい。
会話相手のいない人は、いる人にくらべて8倍なりやすい。
肥満などの成人病の人は、正常な人に比べて6倍なりやすい。
先日の歯に関するテーマも面白かった。
白い歯は健康というのは間違い。
正確には表面が透明な歯が健康。
白くなったら歯の内側が虫歯になった状態である。
早期発見早期治療は間違い。
経過を観察すれば、10年、15年後にむしろ改善している場合もある。
悪くならない歯を削るというのは間違い。
早期発見経過観察が正しい。
ちょっとした虫歯も片っ端から削ってやろうという歯医者は藪医者である。

18時25分出発、11.27km。
呉娑々宇山水谷峡登山口往復、その後瀬野川河川内コース5kmという初の試み。
ランニングは距離が全てではない。
坂道トレーニングには距離に比例しないとてつもない効果がある。
速く走ることにも意味がある。
去年のつくばマラソンでは、スピードを落として距離を伸ばすという練習をして大失敗した。
お正月に実家近くの前田山に毎日通っていたら、1月の谷川真理ハーフマラソンで自己ベスト。
その後蓮花寺山でトレーニングを積み、3月2日の篠山ABCマラソンでは自己ベスト、5月の洞爺湖マラソンで3時間19分とさらに自己ベストを更新した。
ここで実感としての負荷の大きさを分析して書いておきたい。
1kmを5分で走った時の負荷を1とする。
4分     2
4分30秒 1.5
5分     1
5分30秒 0.8
6分     0.6
坂道    1.5
この数字はあくまでも感覚的なものであり、正確であるとは思わないし、数値が絶対だとも思わないが、基本的には月間走行距離ではなく、月間負荷の数値が大きいほどトレーニング効果は高いと思う。
今日の場合は、坂道6kmで負荷9、その後平地を1km平均5分20秒で5km走ったので負荷4.5、合計13.5。
なかなかの負荷である。
問題なのは、負荷を大きくするほど故障しやすくなるということ。
また、スピードを上げれば、負荷以上に故障しやすくなる。
例えば今日、1km5分20秒で5km走り、負荷は4.5だった。
1km4分30秒で3km走れば負荷は4.5となる。
しかし坂道トレーニングで足にかなりの負荷がかかっている状態で速く走るのは危険だ。
今日はこのペースでよかったと思う。

9月2日
午前中リガチャー関連、午後はCDを聴いて練習、夕方レッスン。
結局一日中働いている。

今日の生徒さんは優秀な方で、かなり難しい楽譜を持ってきた。
ダブルハイB♭より高い音は久しぶりに出した。
湯浅譲二作曲ソリチュードという曲にレ♯まで出てくる。
昔コンクールでこの曲を演奏した際は、このレ♯を確実に出すのに苦労した。
今日はド♯。
結局この指がいちばんいいようだ。









Es

19時25分出発、11.11km。
やっと11km走れた。
夏の間距離を短くしていたので、11kmが長く感じる。
平均ペース1km5分9秒。

9月1日
G8議長会議開催記念コンサート。
広島市長が挨拶し、G8議長の皆さんが入場。
モーツァルトが終わると退場。
前半はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番。
ソリストは岡崎慶輔。
ミュンヘン国際音楽コンクール優勝というからすごい経歴である。
他にも国際コンクールの入賞歴多数。
芸高からそのまま留学し、彼もまたブロン弟子。
しっかりとしたテクニックで表現力もあり、見事な演奏であった。
後半は佐村河内守作曲交響曲第1番。
秋山さんが本番でここまでこの曲に感情移入するとは思わなかった。
この仕事は「のだめ」の後から入ったためにリハーサルが飛び飛びになり条件が悪かったのだが、結果としてすばらしい演奏になった。
曲に力があるということだろう。
演奏が終わると佐村河内さんが舞台に上がり、秋山さんと熱い抱擁。
色の濃いサングラスに杖。
多くの障害に苛まれながら、演奏されることを想定せずに書いたこの曲が、自分の地元で演奏されたというのは感無量だろう。
その後手話で核兵器廃絶を訴えるスピーチを行った。

22時21分出発、5.15km。
最近帰宅が遅くて走行距離が短い。
今日も暑い。
ベストは4分48秒、平均ペース5分3秒。