2009年12月分

12月31日
今日は大晦日。
あと数時間で2010年。

堂山のページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091231douyama.html

びっくりした!
トップページが壊れた。
巨大で縦長な長方形が全体を支配し、多くのページが表示されないし、クリックもできない。
その長方形はクリックすると旅行記・写真館のページにリンクする。
ということはそのロゴが壊れているのか?
試しにそのロゴを移動すると、長方形も移動した。
やはりこれが壊れているのだ。
削除して新たにロゴを作成。
自力で直せてよかった。

購入者の声
<M30トラディショナルをご購入の方より>

今まで使用していた「M15プロファイル」に比べると、同じぐらい吹きやすいのですが、音の響きが断然良いように感じられます。
今まで吹きづらいと感じていたリードでもしっかり音が鳴るので感激しました。
練習するのが楽しくなりました。
良いマウスピースをありがとうございました。

12月30日
五剣山のページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091229gokenzan.html

最近名乗らず、自己紹介しないで質問する人が目立ちますが、クラリネットQ&Aにも書いてあるとおりそういう方には返信しません。
二度目以降名乗らず、細切れの質問を繰り返す携帯的なメールも困ります。
毎回名乗るのが礼儀であり、名乗らなければ誰だか分りません。

12月29日
勝賀山のページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091228katsugayama.html

昨日の話。
夜は宇多津の鳥善というお店でMonca de TADという地元の師匠と門下生の集まりの忘年会。
十数名で楽しく盛り上がった。

12月27日
大麻山のページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091227oosayama.html

12月26日
大菩薩嶺のページがようやくできました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091009daibosatsurei.html

屋島に登ってきた。
屋島小学校の先まで父に車で送ってもらった。
自宅から車で北に僅か十数分ととても近い。
屋島寺まで二十数分、こちらもあっという間である。
標高292m。
昨日走って登った前田山とほとんど変わらない。
道は舗装されていて歩きやすく、登山というよりは散歩。
運動している人多数。
野球部の少年たちに追い抜かれたが、途中で歩いたりしているので私とスピードはあまり変わらない。
水族館の先、談古嶺からは五剣山など東の眺めがすばらしい。
さらに北上し北嶺を目指す。
こちらも舗装されている。
途中数か所展望台があり、いずれも絶景!
瀬戸内海とそこに浮かぶ島々が美しい。
特に女木島が印象的だ。
そして遊歩道の北端に遊鶴亭。
南以外はすべて海、見事な展望だ。
ちなみに今日は曇りでとても霞んでいたので、写真は次回掲載することにしたい。
風が強く、着すぎかなと思ったが丁度よかった。
遊鶴亭からは本格的な登山道でしかも急坂である。
途中からの眺めもすばらしい。
北嶺登山口まで降り、そこから北端の長崎の鼻を目指す。
ここがまた絶景!
屋島は本当にすばらしい。

ニールセン練習2日目。
正月明けにはオーケストラと共演できるぐらいに仕上げてやろう。
以前よりもずっと強くこの曲に込められた情念を感じる。
北欧の風景も目に浮かぶ。
地味なので一般受けしにくいかもしれないが、これは名曲だ。
ただ、その情念を表現するには相当の体力が必要だ。
テクニック的にも極めて難しく、仕上げるにはかなりの時間が必要だ。

留学中、ニールセンの講習会があった。
当時アリニョン先生はオルレアン国立音楽院で教えていて、会場はオルレアン国立音楽院。
参加してみると何と受講生はアキコさんと私の二人だけ!
課題曲がニールセンの協奏曲だったことが原因か。
古い農家を改修したアリニョン先生の別荘に泊めていただき、講習会に参加した。
最終日にアリニョン先生がオーケストラをバックにニールセンの協奏曲を演奏。
見事な、そして感動的な演奏だった。
これとは別に、アリニョン先生の別荘に1週間泊めていただき、ロワールの城めぐりをしたことがある。
アキコさんと私は先生の車に乗せていただき、昨日はシノン、今日はシャンボール、明日はアゼイ・ル・リドーといった具合。
途中の食事は全ておごってもらった。
信じられないぐらいの気前の良さだった。

12月25日
帰省などの関係でリガチャーの次回発送は1月6日となります。
どうぞご了承ください。


香川県高松市の実家に帰省。

16時41分出発、7.46km、前田山山頂往復、最高地点標高286m、所要時間47分23秒。
今日は気温が高い上に風もない。
雲に覆われて放射冷却現象もない。
フリースの帽子はやや過剰だったか。
久しぶりの前田山。
結構きつい。
急坂で心拍数は160bpmを超え、しかもそれが持続する。
確かにこれをやっていればマラソンでいい結果は出るだろう。
景色はかなり霞んでいるが、それはそれで幻想的だ。
出発が遅かったので暗くなることを予想してヘッドライトをつけて行ったが、結局必要なかった。
霞の中から浮かび上がるぽこぽことした香川県特有の山々、そこに街の明かりが灯り感動的な光景だった。

何とさらう曲がない。
今日は久しぶりにニールセンの協奏曲を練習した。
思い出深い曲だ。
芸大4年の時、この曲で芸大オーケストラと共演した。
オーケストラが相当難しいので練習2日では厳しいのではないかとオーケストラ担当教諭に言ったら、別の教諭を通して「あいつは生意気だ。」という話が伝わってきた。
別にあなたたちのレベルではなんて言っていないのだが。
私は純粋にそう言っただけだ。
思ったことを言うとトラブルになるということは高校時代からずっとある。
なぜこの国では思ったことを言ってはいけないのかよく分からない。
高校時代はその閉鎖性に息苦しさを感じた。
ひょっとして井上道義さんのように外国人の血が流れているのかとも思ったが、どう見ても私は日本人の両親の子供である。
リハーサル初日、ヴァイオリンのおばさんが「こんな曲を選んで。」と文句を言ってきた。
確かに文句を言いたくなるぐらいの難曲ではあるが、実際に本人に文句を言うこの人の神経は一体どうなっているのかと思った。
逆に、「ほとんど覚えているんだね。すごいね!」と褒めてくれる人もいた。
リハーサル後、チェロの人がやってきて、「この部分がどういう部分なのか分からない。」と指摘してきた。
確かにもっと腸が煮えくりかえるような感情を表現すべきなのにそれができていなかった。
しかしその時はただ、何の面識もない人がなぜ突然やってきてそんなことを言うのかと驚くばかりだった。

その演奏会の直前、アリニョン先生が芸大にいらして公開レッスンをこの曲で受けた。
受講生は二人、もう一人は一つ下、現在都響首席クラリネット奏者の三界君で、曲はフランセの協奏曲だった。
二人でエレベーターに乗ってドアが閉まった時、ふと替え歌を思いついた。
フランセ冒頭のメロディーで「僕は三界だ上手いんだぞ!フランセ吹けるぞすごいだろ!舌つきも 速いんだぞ そーれそれ上手いぞそれそれ速いぞそれそれ上手いぞどうだこんなもんだ!」
すると直ちに返歌が来た。
ニールセンのメロディーで「俺は 高尾 ニールセンを吹くぞ どうだ 見たか すごいだろ上手いだろ!」
その十数年後、久しぶりに芸大に行ったら、このうち私の作ったフランセの歌だけが作者不明で代々歌い継がれているとのことだった。

アリニョン先生は、「この曲は1ヶ月前に本番があったから吹ける。」と言ってかなりの部分を演奏してくださった。
それがあまりにも上手く感動的で、レッスン後私は直ちにアリニョン先生に、「来年留学したい。」と話をした。
「今君の先輩のアキコがいるから、彼女に相談しなさい。」
こうして私はパリに留学することになった。

経験というのはすごい。
久しぶりに吹くのに、以前よりもずっと作者の感情が伝わってきて、しかもしれを表現できる。
そこがどんな部分が、以前見えていなかったことがたくさん見える。
チャイコフスキーのくるみ割り人形は、この曲はずっときついだろうと思っていたのに経験を積むにつれてだんだん楽になってきた。
特に冒頭の序曲は相当苦しんだが、今はそれほど難しいとは感じない。
体力的にもかつてよりずっと余裕がある。
第九もそうだ。
経験を積み、ようやく納得できる演奏になってきた。
しかも以前よりずっと楽に確実に吹くことができる。

購入者の声
<バスクラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
早速昨日の練習で使ってみた所、今まで気になっていた低音の荒れが無くなり、音程もかなり安定しました。
締め方にはまだ慣れていませんが、徐々に行きたいと思います。
このたびは本当にありがとうございました。

12月24日
突然キーボードのUを押すと4が出るようになった。
Uが4、Iが5、Oが6、Jが1、Kが2、Lが3になる。
初体験なのでどうしていいのか分からない。
きっと何かのキーを触ったのだと思うのだが、どのキーを触ったのか分からない。
ヘルプでキーワードを入力しようとしてもできない。
誰かにメールで聞こうと思っても、文字が打てないのでは話にならない。
ヘルプを目次から一つ一つ探していくが、まるで見当たらない。
こうなったら一つずつ押してやる!
あった!
NumLKキーだ。
やっかいなキーだなあ。
こんなことに30分も時間を浪費してしまった。

ウォンツクリスマスコンサート本番。
毎年仮装が過激になるが、今年のNo.1は間違いなく私の隣、クラリネットのH君だろう。
つけまつげに化粧、金髪のカツラにドレス。
スザンヌ似だがでかすぎる。
歩き方もがに股でいかにも男。
Iさんのメーテルもインパクトがあった。

本番後衆議院議員の橋本氏とユニオン運営委員との会談。
広響の誕生した歴史的経緯、事業仕分けの影響などについて説明した。
熱心に聞いてくださり、とてもいい感じの方であった。

20時49分出発、11.08km。
本番後会談まで時間があったのでモーツァルトでコロッケプレートを食べたのだが、どうも油が多いのか胃にもたれる。
消化しきっていないランニングにはあまりよくない状態である。
3日間走れなかった。
正確に言うと、1日目はオーバートレーニングで故障しそうだったので走らなかった。
2,3日目は用事で走れなかった。
そのため筋肉が落ちている。
1kmだけ速めに走ったが、4分28秒と大したことはない。

12月23日
明日のウォンツクリスマスコンサートのリハーサル。
後半のゲストは井上あずみさん。
君をのせて、となりのトトロなどおなじみの曲を歌う。

夜は広響忘年会。
理事長がいらして、ビンゴの景品をたくさん提供してくださった。
指揮の川瀬君、ゲストの井上あずみさんも出席して盛り上がった。
広響が1年で最も羽目を外す忘年会とウォンツクリスマスコンサート、その両方に参加した井上さんは随分普段と違った印象を持たれたことだろう。

1次会を終え外に出ると、井上あずみさんが何とカラオケに行くというので十数人で個室に入る。
上記のような定番の曲や普段歌わないような曲、どれもすばらしかった。
声に力があり、感動がある。
こんな体験ができる人は世の中にそういないだろう。

12月22日
福山の高校で地域文化芸術振興プランコンサート本番。
こういう寒さが予想される場合、これまでブレスサーモ薄手の長袖シャツとロングタイツを着ていたが、今日は初めて中厚を着てみた。
最初は程よかったが、暖房が効いてくるにつれ暑くなった。
他の人はむしろ寒がっており、楽器のピッチも低いままだったのでやはり相当暖かいのだろう。
もっと厚いのかと思ったが、思いのほか薄くて着やすかった。
最後の生徒代表の挨拶がすばらしかった。
これほど原稿なしで自分の気持ちを率直に表現できるというのはすごい。
枠を作らない学校も立派である。

12月21日
明日の地域文化芸術振興プランコンサートのリハーサル。
明日は真冬の体育館。
広響は暖房はかなりきちんとやっているのだが、それでも防寒対策が必要だ。

年賀状印刷終了。
明日出します。
25日には実家に移動するので、それまでに用事は全て終わらせておかないと。

「ミッシェル・アリニョンの至芸」

プーランクのソナタ、第2楽章は聴いていて涙が出るほど。
ブーレーズは音自体が心地よく、不思議な空間に迷い込んだよう。
ショーソンの冒頭も感動的。
最後になぜマスネなのかと思っていたが、聴いてみるととんでもない名演。
冒頭でいきなりゾクゾクと来た。
ヴァイオリンにこの冒頭の表現はまず無理だろう。
クラリネットならできるというものでもない。

12月20日
第九本番。
昨日は寒かったが、今日は照明で暑くピッチが上がり、調整が大変だった。
無論寒いよりはずっといい。
第九は何度やってもきつい。
第1、第2楽章だけでも神経と体力を消耗するのに、その先に第3楽章がある。
ソロを吹き、伴奏を吹き、そのまま再びソロ、これの繰り返しで口の筋肉が疲労しコントロールが難しくなる。
もちろん名曲であり、これほどやりがいのある曲も珍しい。
ただ、毎日続くと体が壊れるだろう。
経験がないと上手く吹けない難曲でもある。

18時49分出発、11.08km。
昨日までの疲れが出てゆっくり走る。
といっても後半は4分50秒台なのでそう悪くはない。
やっぱり寒い。
今日もシャワーは浴びなかった。
ブレスサーモのシャツをもう1枚着た方がいいかも知れない。

購入者の声
<A管用65mmのたるをご購入の方より>
抜けの良い響きを楽しむことができます。
お忙しいところをありがとうございました。

12月19日
明日の「第九ひろしま2009」リハーサル。
会場は広島サンプラザ。
広い体育館である。
リハーサル前は暖房が効いておらず、寒くて指が動かない。
これではピッチも合うはずがない。
広くて残響がなく、弦楽器が遠くてよく聴こえない。
明日もきっとゲネプロ前は寒いのだろう。
これでテレビが入るのだから大変だが、やれるだけのことをやるしかない。
できれば音響のいいホールで演奏したいものだが、その音響のいいホール自体が福山や呉に行かないとないのである。
山下さんはいい指揮者だ。
彼は音楽をやっている。
そう思える指揮者は、実は多くない。
これだけ寒くてこちらはジャケットを着て吹いているのに、それでもいつものように汗だくになっていた。

19時51分出発、11.08km。
寒い!
この寒さに一体どう対応しようかここ数日ずっと考えている。
結局今日は髪をドライヤーで乾かしただけで、シャワーは浴びなかった。
平均ペース4分53秒というのはかなりいい。
寒い方が走りの調子がいいのは確かだ。
後半は4分40秒台。

購入者の声
<M30トラディショナルとB♭クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
以前使用していた5RVよりはるかに息が入りやすく、今まで音が出にくかったラ→シの移動がすんなりできました。
明日の練習で使うのがとても楽しみになってきました。
また、ピンクゴールドのリガチャーも鳴らしやすく相性バッチリです。
またリガチャー、マウスピース購入の際はどうぞ宜しくお願いします。
どうもありがとうございました。

<B♭クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
初めは装着するのに手間取りましたが、コツをつかむと簡単にできるようになりました。
とても吹きやすいのに、音が良く鳴るので驚きました。
今まで仕掛けにあまりこだわったことが無かったので、リガチャーひとつでここまで変わるのかと、感動致しました。
吹きこなせるように頑張って練習したいと思います。

12月18日
河平連山のページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091218kouhirarenzan.html

各制作団体
「本物の舞台芸術体験事業」ご担当者様

日ごろより、大変お世話になっております。
先日ご連絡差し上げました『「行政刷新会議事業仕分け」に関してお願い』では、ご協力をいただきましてありがとうございました。
おかげさまで、『子どものための優れた〜(現:本物〜)』縮減・廃止に対して、たくさんの意見が文部科学省に届いたようです。
[朝日新聞]
http://www.asahi.com/politics/update/1217/TKY200912170214.html

また、各制作団体および芸団協正会員団体の協力を得て、文部科学省および各政党に対して意見提出・陳情を行ってまいりましたが、その甲斐があってか、副総理および財務大臣宛の『国家予算与党三党の要望』文書中には、「文化関係の予算確保」についての項目が記載されています。
今後の動きについては大臣折衝に委ねられますが、芸団協では来週以降も引き続き、文部科学省への要望などしていきたいと考えています。

さて、本日18時40分からTBS系列『総力報道!The NEWS』内で、「本物の舞台芸術体験事業」に関連した「事業仕分」の特集が放送されます。お時間合いましたら、ぜひ、ご覧ください。

上記の番組見ました。
子供たちの輝く目が感動的でした。
実際にどういうことが行われているのか、よく伝えていたと思います。

12月17日
「ロマンティシズムの源流を訪ねてV」本番。
歯切れよく勢いのあるいいロッシーニだった。
みんな徐々にテンションが上がり集中力が増し、本番がいちばんいい演奏になる。
メンデルスゾーンの交響曲第4番冒頭も、本番でようやく管楽器が一つの塊となった。
この曲は何度やってもいい。
名曲中の名曲と言えるだろう。
小山さんも本番をいちばんいい演奏にするあたりさすがだ。
小山さんの魅力は豊かな抒情。
アンコールのトロイメライはまさにうってつけの曲である。

購入者の声
<M30トラディショナルをご購入の方より>
感激しました!特に上管の音色が良くなりました。
クラリオンのラシドや、レジスター押さないレミファの音色が豊かに吹く ことができます。
スロートの鳴りや、全体的な抵抗感もちょうどよく、すごく「気持ち良 い」マウスピースです!!
値段も申し訳なくなるくらい親切で、なんとお礼を申し上げれば良いの か...
今回は、本当に素晴らしいマウスピースを選定してくださいまして、あり がとうございました!

12月16日
リハーサル3日目、明日本番。
午後は小山さんを迎えてシューマンのピアノ協奏曲の合わせ。
終楽章がかなり難しそうだ。

日浦山のページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091216hinourayama.html

今年から、個人会員、法人会員などの皆さんにクリスマスカードを送ることになった。
楽団員が一人16枚メッセージを手書きする。
全部で千枚ぐらいになる。
メッセージの内容は個人に任されている。
宛名も書きたいと提案したが、今年は時間がないので無理とのこと。
自分が書いたカードがどなたに郵送されるかは分からない。
私は以前郵便局から字が読めないという電話がかかってきたことがあるぐらいで、私のカードに当たった人には申し訳ないが、決して悪意はないのでどうぞご了承ください。

購入者の声
<B♭クラリネット用ピンクゴールドとM30トラディショナルをご購入の方より>
とても気に入っています!
すべての音域が曇りなく爽快に響いているという感覚です。
楽器を吹くときのストレスになっていた部分が解消されました。
ありがとうございました!!
マウスピースの方も大満足です!
以前からこのマウスピースを愛用していましたが、試奏したことも選定してもらったこともありませんでした。
今回高尾先生に選定していただいてこんなに違うのかとびっくりしました!
リガチャーと共に大変気に入って使用しています。
またお願いすると思います。

12月15日
リハーサル2日目。

蓮花寺山のページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091215rengejiyama.html

東京ミッドタウンのページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091208tokyomidtown.html

前略

中川正春文部科学副大臣 、並びに後藤斎文部科学大臣政務官宛閣下

音楽家をしています。N響に勤務しながら、指揮者としても活動しており、多くの地方オーケストラで子供たちや大人のために音楽の美しさ、素晴らしさを伝える音楽会を続けて参りました。漫画「のだめカンタービレ」に協力し、この物語に基づくコンサートも企画して参りました。

*今回の事業仕分けの結果につき、多くの音楽家たちから危機と、それを救済する行動についての呼びかけがありました。自分として出来ることはなんなのか、考え続けています。 国による文化への助成は、それが採算ベースでないが、国民にとって必ず必要で、良識と幸福のある良い理想の社会を目指す為に助成すべきであると言う観点から、国家という政治形態にとって、必須のものでした。それは政治的理念の理想を掲げることと同じくらい、人間社会としての国家をどのように導き、判断し、運営し、国民になにをもたらしてくれるのかという行いの証であったとも言えます。もし、採算・動員数だけで判断されると、あっという間に文化は「数の論理」、つまい、膨大な人間が共通に好むものだけを生き残らせると言う大衆化の方向に傾斜して、吸い込まれて行きます。一番恐ろしいことは、そうした「動員」や「数」を満たす為に、多くの嘘の宣伝が語られ、人が文字通り誘導されていくという、資本のファシズム的社会を防ぐことが、もう出来なくなると言うことです。優れた文化、芸術は、長い年月をかけて育まれなくてはならないものであり、一度潰してしまったら取り返しはつきません。音楽史においても、マンハイム宮廷楽団やハイドンのエステルハージ宮廷楽団など、宮廷の都合で解散や消滅したものを補う文化現象は、もうその後には起きることがなく、継続していれば生まれたはずの多くの美しい音楽は、歴史の残酷の中でついにその機会を失いました。日本は、これから苦しい社会を迎えるからこそ、同じ日本国民、同じ地方・都市に在住する音楽家たちによる美しい、精神の本質に訴える音楽の演奏は、人々の心に絶対に必要な勇気、慰め、光を与えてくれるかけがえのないものです。子供たちは勿論、大人たちにとっても、(過去、多くの戦時下での演奏会の歴史が物語るように)苦しい中で理想求め、力を求めるとき、同じように精神と生活の苦悩の中で、人々を永遠に勇気づけ、慰める、あるときは微笑ませてくれる奥深い創作をして残してくれたモーツアルト、ベートーヴェンやショパン、シューベルト、ブラームスやチャイコフスキー、マーラーなどの音楽は、金銭では到底計ることのできない巨大な力となって、日本の国、都市、社会を、よりよい方向に向けて志向させてくれると信じております。消した炎は、二度と灯ることはありません。

『芸術創造活動特別推進事業助成金の削減・廃止に反対します。』

草々 茂木大輔:音楽家

12月14日
昨日の話。
ファゴット奏者Kさんを囲んで楽しい飲み会。
何と来年で70歳というのに、67歳で難易度が高く体力的にもきついチャイコフスキーのバレエを初体験し、現在も演奏レベルを維持されている。
その秘訣はランニングだそうだ。

その後広島に移動。
自宅に着いたのが深夜12時15分。

ここから今日の話。
「ロマンティシズムの源流を訪ねてV」リハーサル初日。
曲目は、ロッシーニ作曲セヴィリアの理髪師序曲、シューマン作曲ピアノ協奏曲、ゲーゼ作曲序曲「オシアンの余韻」、メンデルスゾーン作曲交響曲第4番「イタリア」。
ゲーゼはGade、クラリネットの作品ではガーデという読み方で以前からよく知っている作曲家だが、この「オシアンの余韻」は北欧らしい情緒が豊かななかなかの名曲だ。

16時37分出発、11.16km、山川。
しばらく東京で過ごすと、広島のよさが身に染みる。
空がきれいに晴れて青い。
これが本当に1年で最も弱い太陽?と疑問に思うほど力強い太陽が、行きも帰りも燦々と輝く。
しばらくいないうちに紅葉した葉が大分散ってしまったが、それでもまだ半分ぐらいは残っている。
そこに夕日が射し、紅葉の熟した色合いにすでに葉が落ちた枝が空気に溶ける様子が混じって何ともすばらしい光景だ。
西に日浦山、東に蓮花寺山、北に呉娑々宇山、南に鉾取山、どれも美しい。
山ランニングは至福の時である。

購入者の声
<トスカ(グラナディラ)B♭管用65mmのたるをご購入の方より>
キーを押している指に振動がびりびり伝わってくるぐらい良く鳴ってくれます。
お忙しい中選定してくださってありがとうございました。

12月13日
<文化庁へこんなメールを送ったという連絡をいただきました。>
アマチュアオーケストラでクラリネットを吹いています。
年1回の演奏会とその他数回演奏する機会があります。
本物の音楽に触れるということは、人の心を動かし、想像力や夢を創り上げます。
私も小学生のときに市民会館でプロオーケストラの演奏を初めて聞いたときは感動しました。
今もその感動は忘れられません。
アマチュアですが、今はその感動を少しでも多くの方に感じていただきたく演奏活動をしています。
もちろんプロで演奏されている方も同じに演奏活動をしていると思っています。
そのなかで「本物の音楽教育に触れる場」がなくなるのはどうでしょうか?
頭で覚える「教育」と体で感じる「教育」で人が育ってバランスがとれた人間が出来上がると信じています。
体で感じることができなくなると「情」が育たなくなると思います。
これからの日本は「情」が豊かで視野を広めていかないと若い世代の心がせまくなると思います
無駄を省くことは大いに賛成です。厳しい状況の中検討されていることと思います。
アマチュアの端くれの意見ですが、ぜひ「情」が育つ環境整備をお願いいたします。

12月12日
アナウンサーの方とお話しする機会があった。
「オーディションで人数は関係ない。」
これは私もコンクールで入賞する前から思っていた。
本当の競争相手はごく少数だ。
ただ楽器の上手い下手は分かりやすいが、アナウンサーは難しい。
「どうすればいいか分かってからは4つ連続オーディションに合格した。」
そのやり方が分からない人がほとんどだろう。
「オーディションで残る人はどこに行っても大体同じ。」
これは楽器の世界も同じ。
「使われないことに愚痴をこぼす人は嫌い。
彼らはなぜ自分が使われないか分かっていない。
売れている人と話している方が楽しい。」
「売れている人には理由がある。
彼らには人を惹きつける魅力がある。」
アナウンサーのオーディションは千人から一体どうやって選ぶのだろうと思っていたが、そこにははっきりとした基準があるようだ。
「そこに入った瞬間、いかに場の空気を読み切れるかが勝負。」
「オーディションに合格した後、いかに生き残っていくかの方がずっと大変。
オーディションで緊張してしまうようでは話にならない。」

12月11日
広島交響楽団ホームページトップにも事業仕分けについての文章が掲載されました。
http://hirokyo.or.jp/

12月10日
広響を聴きに来てくださっている方が、下記の定型文を作ってくださいました。
これをコピーするだけでも結構ですので、ぜひ文化庁
nak-got@mext.go.jp
にメールを出してください。
よろしくお願いします。

事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」
事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」 についての意見書

文化庁 御中  担当官:中川正春様 後藤斎様
【意見の趣旨】
 事業仕分けにより、事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」及び事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」が実質的に廃止または減額されようとしていますが、私は、強く反対いたします。
 この二つの事業については、今後も継続し、発展させていくのが良いと思います。

【意見の理由】
1 事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」の事業について
 この事業は、素晴らしい音楽を通じて文化の発展に役立っていると思います。また、全国のオーケストラの活動を支えている事業なので、減縮や廃止をするとつぶれてしまうオーケストラが出る危険があります。一旦、つぶれてしまえば再生には今の何倍ものお金がいるはずです。国民から、オーケストラの音楽を聴く機会を奪いかねない今回の事業仕分けの結果には絶対に反対します。

2 事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」について
 この事業は、オーケストラの音楽を聴く機会に恵まれない子供達に、直接、オーケストラの音楽を体験させて、本当の芸術に触れさせるという意味でとても意味のある事業だと思います。また、子供達は、育って未来の社会をになってくれるのですから、子供の問題は、地方だけでなく国の問題だと思います。オーケストラは、全国でも数少ないので、聴く機会のない子供達も沢山います。そのことを考えると、この事業は、この子供達にとって、とても重要なので、是非、継続していただきたいと思います。

3 私の意見は、上に書いたとおりですが、文化庁のみなさんには、この2つの事業を今後とも維持・発展させていいただきますようお願いいたします。
                      平成   年   月   日

住所 〒                              

氏名                              


12月9日
下記は広響文化庁公演担当者からのメールですが、さすが担当者と唸るほどの文章です。
小学校の感想文が非常に感動的なのですが、念のため今は削除しておきます。

| 学校公演の資料用に作成したビデオです。↓
| http://rafule.com/hso/data/movie.asx
| ※数年前のものですが、本物の舞台芸術体験事業の様子です。
|
| 公演および事前ワークショップの様子の写真の一部です。↓
http://picasaweb.google.co.jp/tadutsushi/BJbZe?authkey=Gv1sRgCMip7OrLrZiL0wE#
|
| 新聞記事、一時です。↓
| http://hirokyo.or.jp/pict/2009/bunkacho_article01.jpg
| http://hirokyo.or.jp/pict/2009/bunkacho_article02.jpg
|
| 私の方からは、開催校のご担当へ意見を是非お寄せいただくようご案内しています。

| また、私自身も意見を提出してようと思い求めているところですが、担当者として感じていることは、次のようなところです。
|
| ・音楽家(芸術家)とお子さんが、直接的に近い距離で触れあう貴重な機会であること。
| ・通常のコンサートと異なり、一方的な鑑賞だけではなく、相互の交流をより深めるため、事前ワークショップを行っていること。
| ・お子さんが、生の音楽の素晴らしさに驚き感動することももちろん、音楽家(芸術家)がお子さんの反応や交流の中で大きな刺激を受けていること、またやりがいを感じていること。
| ・そういった刺激が、将来の文化人を育て、現在の音楽家(芸術)の研鑚の大きな動機につながっていること。
| ・そのためには、一回ごとのコンサート(事業)を地道に継続して積み重ねていくことが重要なこと。
| ・文化事業を否定することは、音楽家(芸術家)のアイデンティティを否定するに等しいこと。
| ・現在の学校のカリキュラム、予算授業では学校単独で質の高い実演団体を招くことがたいへん困難なこと。
| ・遠隔地の学校のお子さんはは、さらに都市部よりも更にそういった体験をすることが困難なこと。
| ・こういった支援がなければ、地域や収入格差による文化の享受や理解の機会の格差が非常に大きくなっていくであろうこと。
| ・文化は、人々の積み重ねてきた歴史によってもたらせているものであり、それを次代に継承していくことは大切なこと。
| ・文化にお子さん達が触れることが出来なくなることは、大きな喪失であること。
| ・またそれは、もしかすると、未来の大きな才能と出逢い妨げ、文化と歴史の継承の危機になりうること。
| ・人類の発展にとって、文化が残した足跡はたいへんに大きく、文化振興を切り捨てていくような政策が、果たして先進国・文明国と言えるのかという疑問。
| ・文化振興は、文化国家にとって重要な施策であるはずで、その責任を放棄して、国としての文化の醸造は途絶えるという危惧。
|
| まとまっていませんが、山響さんのホームページなどのご意見通り、こういった事業がなくなると環境の差のために全く芸術の体験ができなくなるお子さんが非常に増えると思います。
| 実際、仕分けをされる方々が事業の現場をご存じないと思われることも大きな問題だと思います。
| 夏の暑い時期には氷柱を用意し、冬の寒い時期にはストーブを持ち込み、周囲が様々な心血を注ぐのは、お子さん達に少しでもいいものを提供したいとの強い思いの現れではないでしょうか。
| さきほど、公演の写真を見ながら、それぞれの学校にそれぞれの思い出があり、お子さんそれぞれの笑顔があったことを思い返していました。
| 人と人の血の通った交流というものは、机上の理論だけでは到底推し量れないものがあると思います。
|
| 文化の向上、などといった大儀の以前に、昨今の考えられないような青少年犯罪の増加は、そういった温もりのある人間関係の欠如、相手の気持ちを思いやる想像力の欠如に思えてなりません。
| 私たちは、音楽をはじめとする芸術が、どれほど想像力を豊かにしてくれるかを知っており、それが故にこの仕事に携わっているのだと思います。
| そういったものに触れる機会を、子ども達から奪ってしまうことは、遠くない将来に与える影響は非常に大きいものではないかと思います。

「沈まぬ太陽」第3巻はひどい。
途中で読むのをやめる人がもいるだろう。
あまりにも生々しい。
この文章をそのまま映像にするのは無理だ。
飛び散った肉片、内臓、黒焦げの痛い、強烈な腐臭、お弁当の鳥の唐揚げを見て吐く医師。
怖くて飛行機に乗れなくなりそう。

CRUMPLER クランプラー THE FAMOUS WINE BAR

上記のリュック、さすがに色あせてきたので銀座のクランプラーに行って楽器ケースをいろんなリュックに入れまくり、背負って色を合わせ、店員さんにさんざん迷惑をかけて選んだのがこれのネイビー。
こちらの方が見た目はすっきりとしている。
今後は登山用は別にして長く大事に使おう。

18時9分出発、11.16km。
久しぶりに10km+坂道ダッシュ10本。
曇っていてあまり寒くない。
ベストは4分26秒、他に4分30秒台3本と昨日休んだせいかなかなか調子はいい。

12月8日
「ミッシェル・アリニョンの至芸」

何と自分の師匠のCDが出ているのを知らなかった。
Iさん詳しいなあ。
こういうことはアマチュアの人の方が詳しかったりする。
早速注文した。

昨日の話。
17時1分出発、8.36km。
僅かに夕焼けが残っている。
寒い。
真冬用ロングタイツの出番も近い。
ベストは4分37秒。

夜会社員のIさんとクラリネット奏者Sさんを引き合わせる会で渋谷に出かけた。
Iさんは中学、高校の先輩で吹奏楽部でクラリネットを吹いていて、現在もクラシック音楽に詳しい。
頭のいい方で知識が豊富、さすがだ。
二人とも盛り上がっていたので、上手く行くといいなと思う。
何だか人の幸せを願う歳になってしまった。

ここから今日の話。
夜中学吹奏学部OB会。
T先生の還暦記念にアニバーサリーコンサートを行ってはや10年。
来年再びコンサートを行うことになり、その企画会議を兼ねた忘年会東京支部会である。
T先生から事業仕分けについて力強い声援をいただいた。
Mさん曰く「日本人はプレゼンが下手。」
確かに事業仕分けにおける官僚の答弁を聞いているとそう思う。
年間数十回も実際に学校で公演を行っていると、それがどれほど子供たち、そして日本の将来にとって重要かということは体に刻みこまれている。
官僚の皆さんにもぜひ、それを実際に体験している人に負けないぐらいの心の叫びとして言葉を発して欲しい。

12月7日
朝日新聞
事業仕分けに怒りあらわ 音楽関連5団体が緊急アピール
 行政刷新会議の「事業仕分け」で、文化予算を大幅に縮減するとの判定に対し、日本オーケストラ連盟など音楽関連5団体が7日都内で、緊急アピールの記者会見を開き、民主党へ要望書を提出した。
 会見にはピアニストの中村紘子さん、指揮者の外山雄三さん、新国立劇場次期芸術監督の尾高忠明さん、作曲家の三枝成彰さんら8人が出席。特に、学校にオーケストラや劇団など芸術家を派遣する事業を「国の事業として行わない」とされたことへの反発が大きかった。
 関西フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者の藤岡幸夫さんは、「国が子どものためだけに事業をすることは必然性に欠ける」という評価コメントに対して怒りをあらわにし、ホールがない地域の子どもたちに生演奏を聞かせる活動の意義を訴えた。「情操教育を国がやらずして誰がやるのか。地方にももう財源はない」と藤岡さん。三枝さんは「日本より人口の少ないフランスがあんなに大きくみえるのは、文化を重んじ、予算を投じているから」と述べた。
 要望書では、文化庁の総予算が国家予算の0.12%と、欧州やアジア諸国に比べても著しく低いことを挙げ、文化政策を統括的に扱う「文化省」の設立を求めている。
 また、この日、NPO法人国際舞台芸術交流センターが都内でフォーラムを開いた。「縮減」と判定された国際交流事業の助成を受けた芸術家が、体験を踏まえ事業の意義を訴えた。

読者の方から下記の内容を文化庁に送ったという連絡をいただきました。

文化庁 担当官:中川正春殿 後藤斎殿
【意見の趣旨】
 事業仕分けにより、事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」及び事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」が実質的に廃止または減額されようとしていますが、私は、強く反対いたします。
 少なくとも従前どおりの事業を継続するべきと考えますので、御庁としても、これらの事業の発展・継続に続けてご尽力いただきますようお願いいたします。
【意見の理由】
 事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」の事業は、各地のオーケストラの活動を支えており日本の音楽文化の維持発展に大きく寄与しています。もともと、文化はお金でははかることがことができないものですが、オーケストラはその最たるものであり、国家規模の助成なくしては維持・発展することができません。なぜなら、オーケストラが、その任務である強い感動や芸術性の伝達を、聴衆である国民に対して行うためには、構成員である演奏家に非常に高い技量・技術・感性等が要求されるため、その養成には多額の費用と時間を要するにもかかわらず、演奏家の収入の糧であり、その機能を発揮する場としての演奏活動には、文化が国民一人一人のものである以上、多額の料金を課すことができないからです。国民一人一人が、貧富の差に関係なく文化を享受することは、国民の基本的な権利(憲法第25条1項)であり、そのために国家的助成を行うことは憲法第25条2項に基づく国の使命であると考えます。したがって、当該事業への投入額をいつになったら無くすることができるかというのは、議論の方向性が誤っているものと考えます。
 また、事業仕分けにおけるご意見は、文化振興の効果説明が不足で、ばらまきの批判を抑えるものではないということのようですが、個人的な体験とはいえ、私が聴きに行く演奏会は、いずれも聴衆で埋まっており、演奏後の反応も演奏家の成果に対して極めて好意的なことが大部分です。すなわち、演奏活動は強く支持されているのであって、効果説明が不足ということであれば、御庁から、各地のオーケストラの当該事業の入場者数などについてご報告いただければと思います。よって、「ばらまき」になるというご批判は不適切と考ています。
 次に、事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」についての事業仕分けのご意見は、要旨、国が子供のためだけに事業をすることは必然性に欠けるので、地方自治体で実施すべきということのようですが、いうまでもなく、未来を託する子供は、国が最も重要な関心を持つべき対象であり、地方自治体の問題に止まるものではありません。このことは、子供が将来地方公共団体の構成員になるだけでなく、主権者として国政に関与するようになることから自明のことと思われます。上記ご意見にはまったく賛同いたしかねます。そして、上記事業番号4で述べたオーケストラの活動の成果は、子供に対してこそよりよく該当するものです。特に、遺憾ながらすべての地方にオーケストラが存在するわけではない現状からすれば、当該事業によって派遣された場合にしかオーケストラと接触する機会のない子供達も多数存在するのであって、これらの子供達から人類共通の資産であるオーケストラの成果に触れる機会を、事実上剥奪することには、絶対に反対いたします。
 私の意見は、上記のとおりですが、御庁としてもこれら事業の維持発展にご尽力いただきますよう、重ねてお願いいたします。
以上

12月6日
「沈まぬ太陽」第2巻が終わりそう。
久しぶりに小説にはまった。
壮絶な人生、航空会社の内実を知ると乗るのが怖くなる。
アフリカの自然描写も見事で、主人公には悪いがもう少しアフリカに留まっていて欲しいぐらいである。
確かに映像化したくなる小説だが、同時にスケールが大きすぎて無理だろうとも思う。

19時59分出発、10.03km。
昨日休んだので体が軽く、走っていて楽しい。
朝から雨上がりで空気が澄んで快晴、裾まで雪に覆われた富士山が美しかった。
夜になっても晴れていて、星が見える。
「沈まぬ太陽」の読み過ぎで、風景が頭の中で小説に変換されていく。

12月5日
大野権現山のページができました。
http://www.k2.dion.ne.jp/~clacla/091201oonogongenyama.html

ヤマハの木のフルートがなかなかいい。
音程も問題ない。
持たせてもらったら、かなり軽い。
少し前まで木管のフルートは音程が悪くて響きも合わず苦労したが、最近は随分よくなっている。

12月4日
午前中練習、午後新幹線で東京に移動。

昨日はリストのハンガリー狂詩曲とリムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲というソロだらけのプログラムだったが、指揮の岩村さんがやりやすいテンポで指揮してくださったおかげで助かった。
ただ、本番前に舞台で音出ししているとだんだん指が冷たくなり動かなくなった。
やばい!
結局フェニックスホールは、夏に舞台袖が空調が効かず暑かったりするし、温度のコントロールができないようだ。
本番が始まると徐々に暖かくなった。
こうした速いパッセージは寒いと致命傷になりかねない。
余計なことでまた心拍数が上がってしまった。

<ある中学生からのメール>
事業仕分けについてですが、民主党は何に対しても無理やりな感じがすると、中学生なりに思います。
自分の村では、毎年芸術鑑賞会といって小中学生を対象に、プロのオーケストラなどを呼んで行っています。
有名な曲をやるのですが(ウィリアムテル序曲や田園など)終演後も、口ずさんだりしているのです。やはり影響は大きいです。
民主党は、科学にしても、芸術にしても、高尾先生のおっしゃるように、これからの日本には、何も残らないと思います。
この前の朝○新聞には、オーケストラの楽器の航空便での輸送について、厳しくなるということが書かれていましたが、欧米では芸術の振興のために工夫されているそうです。日本もそういった面は、見習うべきだと思います。

19時33分出発、8.31km。
いつも新幹線で新聞や本を真剣に読み過ぎて疲れてしまう。
今日も疲れた状態でのランニング。
先日の登山の影響だろう、右膝にやや違和感があるので距離を短くした。
明日は休むので大丈夫だろう。

12月3日
なぜ高速道路無料化、子供手当、農家の個別補償などは事業仕分けの対象にならないのか?
どれも無駄だらけ、高速道路無料化に至っては温暖化対策と完全に矛盾している。
子供手当は所得制限がなければただのばらまき、しかもその財源のためにあちこちで増税しようとしている。
農家の個別補償は、これからの日本の農業が世界で生き残っていくために規模を大きくする必要があるはずなのに、その対策がまるでなく、これも単なるばらまきに過ぎない。
これらの政策は、事業仕分けによって厳しく精査されるべきだ。

アスティふれあいコンサート本番。
ハーモニカの和谷さんは、一体どうなっているのか分からないほどのテクニック。
さすが国際コンクールで2度優勝しただけのことはある。

22時16分、8.1km。
昨日より気温は低いが、走るには程よい。
本番中は雨が降っていたようだが、この時間は見事に晴れて月が明るく地上を照らしている。
ベストは4分35秒、4分40秒台4本。


1ヶ月間悩みに悩んだ末、結局これにしました。
最も厳しい寒さになった場合、フリース、ダウンを中に着こむことを考えると、ある程度余裕のあるジャケットが必要です。
このジャケットはゆとりがあり、しかも抜群に動きやすい。
さすがノースフェイスの看板商品、長い年月をかけて熟成された感があります。
青も緑もいい色ですが、結局私には赤、オレンジ、黄色といった暖色系が合います。
特にこの赤には力があります。

12月2日
事業仕分けによって、文化予算が大幅に削られようとしています。
「本物の舞台芸術体験事業」では、これまでに人数が少なかったり僻地だったりして学校としては音楽鑑賞教室を行うことが困難な多数の学校に全国のオーケストラで巡回公演し、多くの子供たちに音楽の素晴らしさを伝えてきました。
小さい頃にオーケストラの生演奏に接することが、どれだけその人にとって刺激になり、人格形成の面においてもよい効果をもたらすか、皆さんにもきっとご理解いただけると思います。
文化庁公演では、全ての学校の校歌を編曲し、最後にオーケストラの伴奏によって全校生徒で合唱します。
この体験だけでも生徒一人一人の心にかけがいのない宝を残すことになるはずです。
日本より遥かに貧しいベネズエラでは、国を挙げてユースオーケストラによる音楽教育を行い、情操教育の側面から見ても、治安というもっと具体的な側面から見ても大きな効果を上げています。
にも関わらず、日本は子供たちが生演奏に接する機会を捨て去ろうとしています。
科学を捨て、文化を捨て、この国には一体何が残るのでしょうか。
また、オーケストラによっては年間の収入の何割かをこの事業によって得ているところもあり、経営面でも死活問題です。
芸術創造活動特別推進事業助成金は全国のオーケストラに事業助成するもので、多くのオーケストラの活動を支えてきました。
例えば広島交響楽団では年10回の定期演奏会と、それとは別に年3回のディスカバリーシリーズを行ってきましたが、これはこの助成によって支えられ成り立っているのです。
こうした演奏会がなくなれば、広島は文化的なレベルが下がると言えるでしょう。
こうしたことが全国各地で起こるのです。
それが我々が民主党に望んだことなのでしょうか?
この助成金がなくなれば、各オーケストラは平均1億円程度の減収になります。
上記の「本物の舞台芸術体験事業」がなくなることによる減収と合わせると、潰れるオーケストラが多数出てくるでしょう。
名のあるオーケストラがいくつも潰れていく、それは我々が望んでいることなのでしょうか?
特に東京の自主オーケストラでは、涙なしでは語れないと言っても過言ではないほど低賃金で過酷な労働を強いられています。フリーに至っては生きていくのがやっとという状況で、それについてもこの機会にご理解いただければと思います。
もしご協力いただけるのでしたら、下記の内容に従って
nak-got@mext.go.jp
にメールをお送りいただければ大変うれしいです。
全国のオーケストラを代表して御礼申し上げます。
日本の文化を守るためにぜひご協力ください。
どうぞよろしくお願いしたいします。

日本音楽家ユニオン中国四国地方本部
広島交響楽団
事務局長 高尾哲也

芸術にも「仕分け」の逆風 国際交流など見直し要請
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200912010246.html

オーケストラ連盟、仕分けに意見書 予算減は「非常識」
http://www.asahi.com/politics/update/1120/TKY200911200397.html

<オーケストラ協議会からの要請文>
現在、行政刷新会議が行っている「事業仕分け」により文化予算が大幅に削減、または事業によっては廃止という答申が出され、先に超党派によって制定された「文化芸術振興基本法」を無視した非常識な結論が出されようとしています。

オーケストラ業界にとっては、
1.日本芸術文化振興会への文化庁交付金→「圧倒的な縮減」:全体枠の縮減により芸術創造活動特別推進事業助成金(従来のアーツプラン)の減額。
2.本物の舞台芸術体験事業→「国の事業として行わない」:地方へ、国としては実質廃止。

という厳しい結果が出ています。
仕分け人のコメントとして、
・芸術文化に数百億円の国費を投入する以上、いつの時点で投入額をゼロにできるのか、見通しを示せ。
・国が子供のためだけに事業をすることは必然性に欠ける。地方自治体で実施すべき。
・文化の振興という数値では図れない事業の必要性は否定しないが、効果説明が不足でばらまきの批判を抑えるものではない。
など、文化に対する理解がまったく感じれらない内容ばかりです。

文化庁にとっても各事業の予算削減の決定は本意ではなく、多くの国民の声を予算編成に反映させようとして、予算編成にいたる12月15日までにメールによる意見を文化庁が広く募集しています。
科学技術方面ではノーベル賞受賞者が、スポーツ界ではオリンピックメダリストが、次々緊急声明を出す中、音楽界のアピール度は低いと言わざるを得ません。現在まで文化庁に1万2千件のメールが寄せられ、その内1万件が科学技術関連、2千件が教育関連で音楽関連はゼロに等しい状況です。すでにオケ連は声明文を提出、ユニオン本部、オケ協も早急に対応します。

各オケユニオンにお願いしたいのは
1.各オケユニオン支部単位
2.各オケユニオン会員個人
からのメール投書と
3.文化庁予算で利益を得ていない人(定期会員、個人の弟子、アマチュアオケ、吹奏楽団、学校関係者)にも働きかけを行ってください。

◆アドレス:nak-got@mext.go.jp 担当官:中川正春 後藤斎

●事業番号「4」事業名「文化関係1−独立行政法人日本芸術文化振興会」
*芸術創造活動特別推進事業助成金(従来のアーツプラン)従来のアーツプランについてはこの事業。
●事業番号「5」事業名「文化関係2―芸術家の国際交流(学校への芸術家派遣)」
*本物の舞台芸術体験事業がこの項目。
*注意点
・様式自由、必ず「件名(タイトル)」に事業番号、事業名を記入すること。
・期限が12月15日まで

*参考ホームページ:文化庁http://www.bunka.go.jp/ 
公募・採用欄「行政刷新会議事業仕分け対象事業についての意見募集」
(11月18日)

明日の「アスティふれあいコンサート」リハーサル。
前半はリストのハンガリー狂詩曲第2番、リムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲とクラリネットのソロが多い。
スペイン奇想曲は先月猛烈に速いテンポだったが、今回は普通のテンポで吹きやすい。
後半は和谷泰扶さんを迎えてハーモニカとオーケストラの共演。
特にムーディー作曲スペイン幻想曲「トレド」がすばらしく、演奏していてワクワクする。

17時45分出発、8.12km。
昨日ハードトレーニングだったので今日は短い距離にした。
朝からすばらしい晴天だったが、夜になっても雲一つなく晴れ渡り、満月がとてつもなく明るく、鉾取山を照らしている。
ベストは4分28秒。
昨日のトレーニングのおかげで前に進もうという体の欲求が強い。

12月1日
今年もあと1ヶ月。

これについては明日詳しく書きます。
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov11kekka/3-4.pdf

<大野権現山>
今日は絶好の登山日和で気温も高い。
紅葉もまさに見頃。
電車で宮内串戸駅に移動。
改札を出て進行方向右(西)に下りると、真新しいバス停がある。
正面には大野権現山が見える。
広電バス津田行きに乗り、佐伯工業団地入口下車。
所要時間は20分ほど。
バス停を11時前に出発。
バス停の標高がすでに320mある。
そこから工業団地内を進み、団地に入り、突き当りを左に曲がりしばらく行くと登山口がある。
ここの標高が350m。
まるで小川のように水が流れる登山道をしばらく登ると、徐々に道なき道となっていく。
ほとんど藪こぎ。
周りを見渡しても、どこも道のようであり道でないようでもある。
赤いテープだけが頼りだ。
これはたくさんある。
ところが途中でどう探しても次のテープが見つからない。
赤い杭ならある。
仕方がないのでこれを頼りに急な尾根をどんどんと登る。
「上に登れば何とかなる。」
その考え、間違ってますよ。
「迷ったら引き返す。」
これが正しい。
ところが言うは易し、行うは難し。
熱くなっていると引き返すのは非常に困難だ。
「迷ったら休め。」
せめてこれぐらいは実践したい。
ついに杭もなくなった。
それでも登る。
すると別の山の山頂に着いた。
そこから先はどう探しても道がない。
枯れ木にコーヒーの缶が刺してあった。
イタチの糞と同じ、私はここに来ましたよという印だ。
あたりを見渡すと、東に大野権現山が見える。
あれだ!
仕方がないので引き返す。
急斜面には落ち葉が分厚く積り、滑りやすい。
下っているうちに元の道も分からなくなった。
やばい。
鞍部に出て、そこから谷沿いに進もうか、それとも登ろうかしばらく迷った末、登ることにした。
しばらく登ると、赤いテープ!
「あった!」
久しぶりに強烈に高い声で叫んだ。
テープはあるものの、結局は道なき道。
しばらく行くと広い道に出た。
その道を歩きながらふと気がついた。
そういえばGPSをつけているじゃないか。
軌跡を表示すると、スタート地点に戻ろうとしている。
再び引き返すと、左に登る道があった。
そこを登る。
GPSは丁度藪になったあたりでなぜか停止されていて、その後の軌跡がない。
せめて方角ぐらいは確認しましょうよ、方位磁針も持っているんだし。
ここからの登りはこれまで経験したことがないほどのとてつもない急斜面。
しかも道なき道で落ち葉が分厚く積っていて滑りやすい。
木を掴み、岩を掴み、両手両足でよじ登る。
山頂は見えているし、方角に間違いはない。
道を間違えたことでさらに熱くなっている。
この際休憩なしでこの急坂を登り切ってやる!
心拍数が高いまま体に負荷をかけ続けるトレーニング登山となった。
ようやく山頂に到着。
標高699.5m。
ここからの眺めはまさに絶景!
南には船倉山、そこから僅かな海を隔てて宮島、東には広島市外、西の山々も美しい。
時を忘れて眺めを楽しむ。
山頂周辺にはいくつか展望のいい巨大な岩があるが、特に山頂から南に藪を少し入ったところにある岩からの眺めは最高だった。
来てよかった。
しばし呆然と過ごした後、来た道を帰る。
下りも大変だ。
落ち葉でずるずると滑る。
鞍部から先の広い道を歩きながら思った。
この道は来る時通っていない。
このルートには標識が一つもない。
山頂にすらない。
分かったのは、赤いテープは大野権現山へのルートだけではなくいくつものルートを示しているということだ。
なぜこの広い道を通らず、藪に入ってしまったのか。
恐らくそこに赤いテープがあったからだろう。
赤いテープ自体が違う方向を示しているということは登っている最中は全く思いつかなかった。
これからは気をつけよう。
というわけで、このルートを通るのは上級者以外の人はやめておいた方がいい。
山頂からの眺めは本当にすばらしい。
私は車がないので一人では行けないが、ベニマンサク湖のおおの自然観察センターから登れば、きっともっと楽に登れるのだろう。
標高差350mでなぜガイドブックに健脚向きと書いてあるのかと思ったが、道が悪いし急すぎるからなのだ。
バス停に2時40分に到着。
休憩時間を除き所要時間3時間15分。
迷った時は1時間オーバーを覚悟したが、結局はガイドブックのコースタイムよりも15分余計にかかっただけだった。
迷わなければ2時間半ぐらいで往復できただろう。
しかしよく迷った後無事に山頂まで辿り着き、戻って来れたものだ。
人間極限状況や危機的状況では普段忘れいてる、生物としての根源的な力が出る。
精神的にも肉体的にも解放され、思わぬパワーが出て危機を乗り切ることができる。
演奏家として、このパワーを使わない手はない。
自分にそんな力があるということを、久しぶりに思い出した。